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クライアントに会議の注意点についてメールを送りたいけど、「注意」か「留意」なのか分からない…
「留意」には「心にとどめること」という意味があり、「留意点」は「心にとどめるところ」を意味します。
注意を促したいとき、友達や家族になら「注意してね」と気軽に言うことができますが、クライアントや上司にはそんなこと言えませんよね。
「注意してください」だと目上の人に対しては強すぎるニュアンスになってしまいます。
そんなときに使えるのが「留意(りゅうい)」「留意点(りゅういてん)」という言葉です。
実際に使えるようになるため、「留意」の使い方や英語表現などを紹介します。
1.「留意」の読み方と意味とは
留意
読み方:りゅうい
心に留め、気をつけること。
「留意」の成り立ちは「意(い)」を「留める(とどめる)」です。
「留める」には動かないようにおいておく、という意味があります。
そのため、「留意」は 「頭の片隅においておく」といった意味になります。
2.「注意(ちゅうい)」と「留意」との違い
注意
読み方:ちゅうい
①気を付けること。
②心を集中し、用心すること。
それでは「注意」と「留意」の違いを比較してみましょう。
意味 | 違い | |
注意 | 対象に神経を集中させる | 緊張度(強) |
留意 | 心に留めておく | 緊張度(弱) |
「注意」は「留意」よりも気をつける程度が強い表現になります。
注意の使い方を紹介した例文を見てみましょう。
- 失敗がないよう細心の注意をはらって新事業に取り組もう
- 冷や汗が出るようなミスを同僚が犯そうとしていたため注意した
3.「留意」の使い方と例文
「留意」は 「留意する」「留意して」「留意点」「留意事項」という使い方が一般的です。
一般的な使い方をふまえて、「留意」を使った丁寧な表現「留意いたします・ください・願います」についての使い方・例文も紹介します。
それでは、具体的な例文を見ていきましょう。
3‐1.「留意する」を使った例文
膨大な資料を手に一言。
先輩に注意されたので、納期に留意する。(気をつける)
3-2.「留意して」を使った例文
先輩が資料を手渡しながら一言。
納期に留意してこの資料まとめておいて。(心に留めておいて)
3-3.「留意点」を使った例文
会場に入ると司会者が一言。
会場使用に関する留意点はこちらにございます。(注意点)
3-4.「留意事項」を使った例文
クライアント先に到着する前に上司が一言。
留意事項にも書いてあったが、他社のことは話すなよ。(注意事項)
3-5.「留意いたします」を使った例文
クライアントから注意事項を伝えられて一言。
承知いたしました。こちらの事項に留意いたします。(注意いたします)
3-6.「留意ください」を使った例文
部内に社外持ち出し禁止資料を共有したときの一言。
この資料は社外持ち出し禁止のため、ご留意ください。(注意ください)
3-7.「留意願います」を使った例文
会議時間が変更になったお知らせを全社に通達するときの一言。
下記のように会議時間が変更になりましたので、ご留意願います。(注意願います)
「注意」という言葉ではニュアンスが強すぎる場合、「留意」「留意点」「留意事項」という言葉を使います。
目上の人に注意を促すときに使用しましょう。
4.「留意」の類語
「留意」の類語は以下の通りです。
4-1.「用心(ようじん)」と「留意」との違い
「留意」:心にとどめて気を配る。
「用心」:万一に備えて気をつけておくこと。
「用心」は万一に備えてあらかじめ気をつけることに使い、使用範囲は狭いです。
「注意・警戒すること」の意味を持つので、気をつける度合いは「留意」より高いです。
例文:冬になると火の用心の夜回りが聞こえてきます。
4-2.「警戒(けいかい)」と「留意」との違い
「留意」:心にとどめて気を配る。
「警戒」:あらかじめ注意して用心すること。
「警戒」は危険や災害に対して使い、「留意」は抽象的な物事に対して使います。
例文:最近犯罪が増えているため徹夜で警戒にあたります。
4-3.「配慮(はいりょ)」と「留意」との違い
「留意」:心にとどめて気を配る。
「配慮」:あらゆる方向に気を配ること。
「留意」とは違い、 「配慮」には「注意」を示す意味だけではなく、「他人に対する思いやり」という意味もあります。
例文:わざわざご配慮いただきありがとうございます。
5.「留意」の英語表現
「留意」を英語で表現する機会もあるかもしれません。
「留意」「留意点」「留意事項」の英語表現を見ていきましょう。
- 留意:「attention」
- 留意点・留意事項:「points of attention」
それでは、上記の用語を使って例文を紹介します。
- You should pay attention to these sign.
(あなたは看板に留意すべきです。)
- It’s points of attention.
(それが留意点(留意事項)です。)
ちなみに 「注意」の英語表現は 「beware」で、日本語での使い分けと同じく気をつける度合いが異なるため使い分けが必要です。
「注意」の英語表現を以下で見ていきましょう。
- Beware that you do not anger him.
(彼を怒らせないように注意しなさい。)
- Beware of pickpockets.
(スリに注意。)
まとめ
留意の意味や使い方、類語との違いなどを解説しました。
「留意」は「心にとどめておくこと」を意味し、類語である「注意」「用心」「警戒」よりも弱いニュアンスとなります。
相手が目上のときは「ご留意ください」と使います。
「留意点」「留意事項」もよく使う表現なので、意味を覚えておきましょう。