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臨床検査技師の年収の平均年収は461万円ほどで、日本人の平均年収436万円(国税庁の民間給与実態調査)よりも、わずかに多いだけにすぎません。
目指していた臨床検査技師として働き始めたのはいいけれど、「思っていたよりも年収が少ないな」と感じてはいないでしょうか?
しかし、人によっては平均以上の年収を稼いでいる人もいます。
年収に不満がある人でも、適切な対策を取ることで、今よりも年収を上げられる可能性があるのです。
この記事では、臨床検査技師が十分な年収を得るにはどんな職場が良いのかや、年収をアップさせるための対策などを紹介します。
まずは、自分の年収が適正なのかを知るために、臨床検査技師の平均年収から見てみましょう。
1.臨床検査技師の平均年収は461万円程度
2019年の「賃金構造基本統計調査」から計算すると、臨床検査技師の平均年収は約461万円です。
同じ医療系資格の放射線技師や薬剤師に比べると、50〜100万円ほど低い数字になっています。
また、専門職なので安定していると思われがちですが、検査機器の発達などにより、将来的には臨床検査技師の需要が減る心配もあります。
臨床検査技師の仕事を安定して続けていくには、臨床検査技師の年収の傾向を知り、キャリアアップに向けてできる対策はしっかりと取っていくことが大切です。
この章では、臨床検査技師の年収についてや、安定して働き続けるにはどのようなことが必要なのかについて解説します。
世代別・男女別の平均年収
平均年収の461万円は全世代の平均ですので、今の自分の年収が適正かどうかを知るためには、同世代の年収を知る必要があります。
下記の表は、臨床検査技師の各世代での平均的な年収を表しています。
年齢 | 男性 | 女性 |
20〜24歳 | 342万円 | 325万円 |
25〜29歳 | 423万円 | 415万円 |
30〜34歳 | 472万円 | 454万円 |
35〜39歳 | 579万円 | 442万円 |
40〜44歳 | 548万円 | 480万円 |
45〜49歳 | 540万円 | 495万円 |
50〜54歳 | 671万円 | 554万円 |
55〜59歳 | 690万円 | 459万円 |
60〜64歳 | 458万円 | 468万円 |
(参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat)
年収のピークは男性の場合、55〜59歳690万円、女性は50〜54歳で554万円です。
関連職種との給料差は?
臨床検査技師の世代別・男女別の平均を集約すると、以下のような平均年収が算出されます。
平均 | 男性 | 女性 |
461万円 | 501万円 | 445万円 |
(参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat)
臨床検査技師の平均年収は一般的な平均をわずかに上回るほどですが、この章では、他のコメディカルや医療職と比べるとどのような結果になるのか紹介します。
診療放射線技師の平均年収
診療放射線技師の平均年収は、臨床検査技師の平均年収(461万円)や、日本人の平均年収(436万円)を大きく上回ります。
平均 | 男性 | 女性 |
502万円 | 520万円 | 464万円 |
(参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat)
臨床検査技師と同じように、基本給は学歴に応じて変動し、勤務先の規模が大きくなるほど年収が高くなる傾向にあります。
男女差による収入の開きがありますが、勤続年数が長くなるにつれて年収が上昇していく職種といえるでしょう。
作業療法士の平均年収
作業療法士の平均年収は、一般的なビジネスパーソンの年収を下回ります。
平均 | 男性 | 女性 |
410万円 | 422万円 | 394万円 |
(参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat)
働いている人の平均年齢が30代半ばということもあり、現状の平均年収が低く統計されているとも読み取れます。
理学療法士の平均年収
理学療法士の平均年収は、作業療法士と類似しています。
平均 | 男性 | 女性 |
410万円 | 422万円 | 349万円 |
(参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat)
平均年収が低く算出されているのは、30代の若手キャリアを中心に統計が集められた結果とも読み取れます。
看護師の平均年収
看護師の平均年収は、臨床検査技師や一般の平均年収を上回ります。
平均 | 男性 | 女性 |
483万円 | 496万円 | 481万円 |
(参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat)
看護師の給与は年齢とともに上がりますが、大幅な上昇を望めない傾向にあるようです。
しかし夜勤手当などの諸手当の割合が大きく、若手のうちは同年代と比較すると高い給料水準が得られる職業といえるでしょう。
検査機器の発達で仕事が減る?
検査機器が発達したことにより、今まで臨床検査技師の手で行われてきた検査も機械で効率的に行えることが多くなってきました。
また、血液や尿などの検体検査では、臨床検査受託会社に検査を委託する病院も増えています。
このようなことから、将来は臨床検査技師の活躍の場は少なくなるのではないかと予想されています。
しかし、機械では行えない複雑な検査や、人の経験による判断が必要な検査などもあり、臨床検査技師が全く必要なくなるわけではありません。
臨床検査技師として生き残っていくには、多くの経験を積んでより専門性を高めたり、関連する複数の資格を持つなどの努力が必要になります。
2.臨床検査技師が年収をアップさせるには?
臨床検査技師として今よりも年収を上げたい人は、ただ昇給を待つのではなく、積極的に行動を起こす必要があります。
この章では、管理職を目指したり複数の資格を持ったり、転職をしたりと、それぞれの方法で年収を上げる方法を解説します。
管理職になる
一般的に基本給の昇給は年に数千円程度の上げ幅しか期待できないことが多く、自然に昇給していくのを待つだけでは、大きく年収を上げることはできません。
年収を大幅に上げるには、管理職になるのが近道で、30代後半から40代までには役職につけるようにしたいものです。
臨床検査技師が管理職になるには、技師としてのスキルだけでなく、管理能力も身につける必要があります。
また、職場によっては年功序列で管理職のポストが回ってくることもありますが、小さな企業では管理職のポストそのものが少ない場合があります。
ある程度の年齢に達しても管理職になることが期待できない場合には、管理職になれる可能性のある職場に転職するというのもひとつの方法です。
複数の資格を持つ
検査機器の発達などにより、臨床検査技師にはより高度なスキルが求められるようになっています。
臨床検査技師の資格以外にも次のような資格を取ると、資格の手当てがついたり、昇給が期待できます。
このような資格をあわせ持つと、昇進に有利に働いたり、より良い職場に転職する時にも役立ちます。
一級臨床検査士
一級臨床検査士は、病理学や血液学などの分野ごとに資格がありますので、自分の仕事に関連する分野の資格を取るのがおすすめです。
名称 | 臨床検査士(一級) |
---|---|
受験資格 |
|
受験料 |
|
合格率 | 14.1% |
公式サイト | 公益社団法人 日本臨床検査同学院 |
(参考:一級臨床検査士試験)
資格を取得すると、その分野において熟練した技術をもつ臨床検査技師であることの証明になります。
知識だけでなく、管理業務や人を指導する責任者としての能力も必要になるため、管理職を目指すなら取得しておきたい資格です。
超音波検査士
超音波検査士は、超音波検査の優れた技能を持っていることを証明する資格で、臨床検査技師であれば受験資格があります。
名称 | 超音波検査士 |
---|---|
受験資格 |
|
受験料 |
|
合格率 | ー |
公式サイト | 公益社団法人 日本超音波医学会 |
(参考:超音波検査士)
超音波検査は、超音波の跳ね返りを画像として映し出し、内臓などに異常がないかを調べる検査です。
超音波検査士の資格を持つことで病院でも幅広い役割を担うことができ、資格に対する手当てがついたり、昇進や転職に有利に働きます。
細胞検査士
細胞検査士は、癌などの悪性腫瘍をみつけるための「細胞診」を行う資格で、臨床検査技師のなかでも上級職にあたります。
名称 | 細胞検査士 |
---|---|
受験資格 | 臨床検査技師の資格保持者 |
受験料 | 40,000円 |
合格率 | ー |
公式サイト | 公益社団法人 日本臨床細胞学会 |
(参考:公益社団法人 日本臨床細胞学会)
細胞検査の実務を1年以上経験した臨床検査技師か、細胞検査士の養成所などを卒業するか卒業見込みのある人が受験できます。
近年では、臨床検査技師を目指す学生があわせて取得することも多くなっています。
転職する
今の職場が平均よりも低い年収だったり、将来管理職になれる可能性が低いと考えられる場合には、転職を考える必要があります。
転職活動をする時には年収だけに注目するのではなく、企業の規模や管理職になれる可能性なども考慮に入れましょう。
転職するならキャリアアップができる職場でなければ意味がありませんから、より良い企業に転職するためには今の職場で経験を積んだり、有利な資格を取ったりして長期的に考えることも必要です。
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3.臨床検査技師の平均年収が高い勤務先
臨床検査技師の年収は、一般的には企業や病院の規模が大きい方が年収も高い傾向があります。
病院であれば大学病院、臨床検査受託会社なら小さな検査センターよりも大手の方が年収は高くなります。
ここからは、大学病院や大手企業に勤めた場合の年収、仕事などについて解説します。
大学病院やBMLなどの規模が大きい組織ほど高収入
臨床検査技師の勤め先としては、規模が大きいほうが年収が高く、1,000人以上の従業員がいる企業や病院が高収入といわれています。
平均 | 男性 | 女性 |
497万円 | 515万円 | 489万円 |
(参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat)
大学病院や大病院などは高い年収が見込める上に、超音波検査士などの資格がある場合には、日本の平均年収を大幅に上回る収入が期待できます。
他にも大学病院や大病院に勤めるメリットには、次のようなものがあります。
- 福利厚生が充実していて安定している
- 労働組合の組織が大きくて力が強い
- 設備や教育環境が整っているのでスキルを磨ける
- 社会的な信用が高い
また、大手企業の方が福利厚生も手厚く収入も安定していますし、管理職になれればさらなる収入増に期待もできるでしょう。
中小病院の収入は?
規模が10〜99人ほどの事業所で働く臨床検査技師は、以下のような平均年収が見込めます。
平均 | 男性 | 女性 |
438万円 | 514万円 | 381万円 |
(参考:賃金構造基本統計調査|e-Stat)
臨床検査技師は比較的に規則正しい勤務体制ですが、人手不足の事業所では夜勤を含んだシフト体制で働くこともあります。
夜勤手当などで高い収入を得る人もいますが、ワークライフバランスや待遇、福利厚生などを考えると、できるだけ規模が大きい事業所での勤務を希望する人が多いといえるでしょう。
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(引用:doda)
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(参考:doda)
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(引用:doda)
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まとめ
臨床検査技師の平均年収は461万円ほどで、日本人全体の平均年収である436万円を、わずかに上回るに過ぎません。
臨床検査技師として年収を上げるには、大学病院や大手臨床検査委託会社などの、規模が1,000人を上回る事業所で勤務することが、一番の近道です。
また、キャリアアップのためには、厚生労働省の認可を得た『マイナビコメディカル』などの、転職エージェントの活用がおすすめです。
資格取得や転職などでキャリアアップを図り、ぜひ収入アップを目指しましょう。
※賃金構造基本調査の「賃金」とは、6月分の所定内給与(残業代などを含まない給与)のことを指します。
※賃金を12ヶ月分で換算した額を、年収として記載しております。