『CAREER PICKS』は、複数の企業と提携し情報を提供しており、当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、各企業から報酬を受け取ることがあります。ただし当サイト内のランキングや商品の評価に関して、提携の有無や支払いの有無が影響を及ぼすことはございません。 また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。
ビジネスにおいて、「検討する」という言葉を使うシーンも多いでしょう。
「検討(けんとう)する」とは、よく調べて考える・じっくり考えるという意味です。
しかし、状況によっては遠回しに「断り」を意味することもあります。
ここでは、「検討する」の意味や使い方、例文や類語をご紹介します。
ビジネスシーンで使いこなすためにも、ぜひ参考にしてみてください。
1.「検討する」の意味
「検討する」とは、「よく調べて考える」という意味です。
漢字一文字ずつを見ると「検」は取り調べる、「討」は詳しく調べるという意味が含まれます。
ただし、ビジネスの場面では遠回しに「お断り」を意味することもあります。
提案や要望に対して「ひとまず受け付けた」「議題として持ち帰る」といった意味で「検討する」の語が用いられることがある。
ただし「聞くだけ聞くけど実行はしないつもりだ」というニュアンスがはなから含まれていることもある。
(引用:weblio辞書)
2.「検討する」の敬語表現と使い方
「検討する」の敬語表現や例文をご紹介します。
ここで、正しい使い方をチェックしておきましょう。
「検討する」の敬語表現
「検討する」を使う場面は、「相手に検討してほしい場合」と「自分が検討する場合」の2つに分かれます。
「相手に検討してほしい」場合は、検討を丁寧語に表現した「ご検討」を使います。
- ご検討のほどよろしくお願いいたします
- ご検討いただけますでしょうか
- ご検討ください
- ご検討いただければ幸いです
「自分が検討します」という場合は、前に「ご」は付けません。
- 検討させていただきます
- 検討いたします
「検討する」の例文
「検討する」の例文をご紹介します。
基本的には、メールも会話も同じ使い方で問題ありません。
ご検討お願いいたします
商談やメールで、こちらから提案をする際によく使われます。
取引先だけでなく上司とのやり取りでも違和感なく使うことが可能です。
フランクに聞こえてしまう、もう少し丁寧に表現したいという方は「ご検討のほどよろしくお願いいたします」にすると丁寧さが増します。
ご検討いただきたく存じます
「検討して欲しいと思っています」を丁寧に表現した言葉が「ご検討いただきたく存じます」です。
また、上記の「ご検討お願いいたします」よりもやや堅い表現です。
年が離れた上司や初めてやりとりするお客様などに使いましょう。
社内で検討させていただきます
「考えさせてもらいます」という意味で、自分だけでは判断できないお願いをされた場合によく使われる言葉です。
「一度社内で検討させていただきます」「持ち帰って社内で検討させていただきます」という表現が一般的です。
【注意】「見当」との誤用に気をつけよう
「検討」の同音異義語に「見当」があります。
まずは意味から見ていきましょう。
「検討」と読み方が同じ言葉に「見当」があり、「見当違い」や「見当をつける」などのフレーズで使います。
意味の違いはわかっていても、いざ文章にしてみると「検討」と「見当」を混同してしまうこともあります。
「検討」はじっくり考えること、「見当」は大体の予想をすることと、覚えておきましょう。
3.「検討する」の類語・言い換え表現
「検討する」の類語・言い換え表現を3つご紹介します。
類語1.「考える」
「検討する」のもっともシンプルな表現が「考える」です。
フランクな表現のため、ビジネスシーンではあまり使われません。
「考える」を敬語表現にすると、「お考えください」になります。
目上の人に対して使う場合は、「考える」ではなく「検討」のほうがふさわしいでしょう。
<例文>
社内イベントへのご参加について、来週までにお考えください。
類語2.「熟考する」
「熟考」とは、何度も念入りに考えるという意味の言葉です。
<例文>
- 将来的に一軒家を購入するかどうかは熟考する必要がある。
- 彼は熟考を重ねた上で医者の道を選んだ。
類語3.「一考する」
ビジネスの場では、「一考した上でご連絡します」といったフレーズで使われることがあります。
相手にお願いするときは、丁寧な表現である「ご一考のほどよろしくお願いいたします」のように、「一考」の前に「ご」を付けましょう。
なお、「検討」はよく調べて考えることで、「一考」は一度考えてみることなので、微妙にニュアンスが異なります。
<例文>
- 来月の広告予算に関しては一考した上で改めてご連絡させていただきます。
- 新しい企画について、ご一考いただければ幸いです。
4.「検討する」と相手に言われた時に取るべき行動
取引先に「検討させていただきます」と言われた場合、取るべき行動は2つあります。
日本では遠回しに「断り」を意味する場合もあるので、お互いに認識の違いが生まれないよう以下の2つに注意してください。
期限を決める
相手に検討してもらう際は、(検討した結果の)返事をいただくまでの期限を決めることが重要です。
期限を決めないと、本当に検討する意思があるのか、それとも遠回しに断られているのか、判断できないからです。
また、期限を決めていないと、いつまで待っても連絡が来ないこともあります。
こちらから「○日までにお返事いただけますでしょうか」とあらかじめ聞いておきましょう。
検討内容を明確にする
何について検討してもらうのかを明確にすることも重要です。
検討してもらいたい内容が曖昧だと、何について検討するのかよくわからずに「ひとまず検討させていただきます」と言われてしまう恐れがあります。
また、検討内容が曖昧だと、優先順位が下がり後回しにされることもあります。
そのため、できる限り検討内容を明確に提示し、何について考えてもらうのかはっきりさせましょう。
まとめ
「検討する」はじっくりと考えるという意味です。
ただし、敬語表現の「ご検討させていただきます」には「断り」の意味が含まれている場合があります。
そのため、返事をもらう期限を決めることが大切です。
また、検討内容を曖昧にしたままだと、いつまで経っても返信が来ない場合があるので注意しましょう。