『CAREER PICKS』は、複数の企業と提携し情報を提供しており、当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、各企業から報酬を受け取ることがあります。ただし当サイト内のランキングや商品の評価に関して、提携の有無や支払いの有無が影響を及ぼすことはございません。 また当サイトで得た収益は、サイトを訪れる皆様により役立つコンテンツを提供するために、情報の品質向上・ランキング精度の向上等に還元しております。
それはセンシティブな問題だからね…。
このような発言を、会議などで耳にしたことがあるという人は多いでしょう。
しかし、「センシティブってどんな意味だろう…?」と同時に疑問が湧いてきたという人も少なくないのではないでしょうか。
「センシティブ」とは、「微妙で取り扱いに注意を要するさま」を意味する言葉です。
今回は、この「センシティブ」という言葉について徹底的に解説します。
記事を読み終わるころには、「センシティブ」の意味や使い方、類語、英語表現までを完璧に理解できますよ。
1.「センシティブ」の意味
1-1.意味は「微妙で取り扱いに注意を要するさま」
- 微妙で取り扱いに注意を要するさま。
- 感じやすいさま。
「センシティブ」は、英語の「sensitive」を元にしたカタカナ語です。
ビジネスシーンでは、デリケートな問題を扱う際に「センシティブ」という言葉が多く用いられます。
1-2.「感じやすいさま」という意味で使われることも
「センシティブ」は「感じやすいさま」という意味で用いられることもあります。
この意味で「センシティブ」という言葉を使う際には、ポジティブな場合とネガティブな場合とがあります。
「感性が鋭い」ということを褒めるシーンでも、「敏感すぎる」と批難するシーンでも用いられることがあるのです。
「センシティブ」の使われ方が、ポジティブなのかネガティブなのかは、前後の文脈や語調によって判断しましょう。
2.「センシティブ」の使い方・例文
ここでは、「センシティブ」という言葉は具体的にどのようなときに使われるのかを詳しく見ていきましょう。
2-1.「センシティブ」のよくある使い方
「センシティブ」という言葉のよくある使い方としては、以下の2つが挙げられます。
- センシティブな問題
- センシティブな感性
それでは、1つずつ解説していきます。
センシティブな問題
「センシティブな問題」とは、「微妙で取り扱いに注意を要する問題」のことです。
第三者にはあまり知られたくない問題のことや、議題にするには難しい問題のことを指して使われることが多いです。
センシティブな感性
「センシティブな感性」とは、「鋭い感性」のことです。
感性が鋭いということを褒める際に多用されます。
尚、「センシティブな性格」となると、「神経質な性格」や「傷付きやすい性格」を表します。
混同しないよう注意しましょう。
2-2.ビジネスシーンで「センシティブ」を使う場面と例文
次に、ビジネスシーンで「センシティブ」を使う場面を確認していきましょう。
場面1.情報の取り扱いに注意をしてほしいとき
このファイルにはとてもセンシティブな情報が入っているから、取り扱いにはくれぐれも気をつけてね。
情報の取り扱いに気を付けることは社会人にとって当たり前のことですよね。
しかし、逆に、当たり前すぎて情報の取り扱いが雑になってしまう人もいるでしょう。
そのような人に対して、特に取り扱いに気を付けてほしい情報があることを伝える場合に「センシティブ」はとても効果的です。
「センシティブ」という言葉を付け加えることで、相手に緊張感を与えることができますよ。
場面2.感性の鋭さを評価するとき
あなたはとてもセンシティブな感性を持っていますね。
相手の感性の鋭さを称賛したいときには、「センシティブ」という言葉を使うと良いでしょう。
ただし、「センシティブ」には「敏感すぎる」というネガティブな意味もあるので、相手に誤解を与えてしまうこともあります。
「センシティブ」という言葉を使って相手への称賛の意を伝えたいときには、表情や語調に注意しましょう。
3.「センシティブ」の類語・言い換え表現
「センシティブ」の類語・言い換え表現は以下の4つです。
- デリケート
- ナイーブ
- 際どい
- 鋭敏
では、1つずつ見ていきましょう。
類語1.デリケート
デリケート
- 感受性が強く、傷つきやすいさま。
- 細心の注意を要するさま。
- 精巧にできていて壊れやすいさま。
「デリケート」は「センシティブ」の言い換え表現として違和感なく使うことができる上、「センシティブ」よりも意味が通じやすい言葉です。
ただ、「センシティブ」には「感受性が豊か」というポジティブな意味合いがあるのに対し、「デリケート」はネガティブな意味しかありません。
そのため、「あなたはデリケートだね」と伝えると、「あなたは神経質だね」と批難することになってしまうので注意が必要です。
また、「センシティブ」とは異なり、「デリケート」には「物が精巧にできている様子」を表す意味があることを念頭に置いておくと良いでしょう。
<例文>
これはとてもデリケートな商品なので、取り扱いに注意してください。
類語2.ナイーブ
意味:純真で物事に感じやすいさま。
「ナイーブ」も「センシティブ」の言い換え表現として多用される言葉です。
純真無垢であるさまを意味することから、ポジティブなイメージの「ナイーブ」ですが、英語圏ではネガティブな意味で捉えられることが多いようです。
「ナイーブ」という言葉を使う場合には、文脈や表情などに注意を払いましょう。
<例文>
あの人はとてもナイーブな人だから、言葉選びには気をつけるように。
類語3.際どい
際どい
読み:きわどい
意味:もう少しで大変な目に遭いそうな状態であるさま。
「際どい」は、「センシティブ」という言葉をより分かりやすく伝えるために使うことができる表現です。
特に横文字が苦手な年配の人などに対しては「センシティブ」という言葉よりも「際どい」という言葉を使った方がそのニュアンスを伝えやすいでしょう。
ただし、「際どい」は「センシティブ」の「微妙で取り扱いに注意を要するさま」という意味しか持たないということを頭に入れておきましょう。
<例文>
これは際どい問題なので、後日改めてお話したいと思います。
類語4.鋭敏
鋭敏
読み:えいびん
- 感覚が鋭いこと。
- 物事の理解や判断が鋭いこと。
「鋭敏」は「センシティブ」の持つ「感性の鋭さ」という意味をより分かりやすく伝えるために使うことのできる表現です。
ただし、「鋭敏」には「センシティブ」の持つ「微妙で取り扱いに注意を要するさま」という意味はありません。
また、 ネガティブな「感受性の強さ」という意味も持たないので注意しましょう。
<例文>
彼はとても鋭敏で頼りがいのある人物です。
続いて、「センシティブ」の対義語をご紹介します。
4.「センシティブ」の対義語
「センシティブ」の対義語は以下の2つです。
- インセンシティブ
- 鈍感
では、1つずつ見ていきましょう。
対義語1.インセンシティブ
インセンシティブ
意味:鈍感で無神経なさま。
「センシティブ」が「敏感であること」を意味するのに対し、「インセンシティブ」は「鈍感であること」を意味します。
軽率な発言を非難する際に用いられることが多いです。
<例文>
今の発言はあまりにもインセンシティブではありませんか。
対義語2.鈍感
鈍感
読み:どんかん
意味:感じ方がにぶく、気が利かないこと。
「インセンシティブ」の訳語としてあてられる「鈍感」もまた、「センシティブ」の対義語として用いることができます。
そして、 「鈍感」もやはり気が利かない人を非難する際に用いられることが多いです。
<例文>
あの人は少し鈍感なので、一から十まで丁寧に説明してあげてください。
5.「センシティブ」の英語表現
「センシティブ」は、その語源となった 「sensitive」と訳されます。
「sensitive」が用いられた英文例としては次のようなものが挙げられます。
<例文>
- They are sensitive problems and requires careful handling.
(それらはセンシティブな問題なので慎重に扱わなければなりません。)
- The client’s complaint was about a sensitive issue.
(その顧客の苦情はセンシティブな問題に関わるものdであった。)
- She is slightly sensitive.
(彼女は少しセンシティブです。) - You are very sensitive.
(あなたはとてもセンシティブですね。)
まとめ
「センシティブ」とは、「微妙で取り扱いに注意を要するさま」や「感じやすいさま」を意味する言葉です。
言い換え表現には「デリケート」「ナイーブ」「際どい」「鋭敏」、対義語には「インセンシティブ」「鈍感」などがあります。
「センシティブ」の意味や正しい使い方、類義語・対義語、英語表現をマスターして、ビジネスシーンで役立ててくださいね。