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精神保健福祉士の年収は各種データや口コミサイトなどをチェックすると、300~400万円です。
精神保健福祉士は心の病気にかかっている人を支援する仕事であり、業務に就くためには国家資格が必須です。
しかし、実際に仕事に就いている人からは「国家資格が必要な割には年収が低い」という声もあります。
本記事では、精神保健福祉士の詳しい年収の他、仕事に就いた場合のメリットやデメリット、将来性なども解説します。
最後までお読みいただけば、精神保健福祉士を目指した場合の将来の年収や、仕事のやりがいなどが明確になるでしょう。
1.精神保健福祉士の平均年収は300~400万円程度
精神保健福祉士の平均年収は300~400万円程度ですが、雇用形態や性別、年齢などによって違いが出てきます。
この章では、精神保健福祉士の年収について、あらゆる視点から分析して解説します。
男女別・雇用形態別の平均年収や基本給を解説
まず、精神保健福祉士の雇用形態別の平均年収を男女ごとに見ていきましょう。
下記のように男女ともに正規職員だと年収が高く、派遣や非正規の場合は年収が低い傾向にあります。
男性(万円) | 女性(万円) | |
正規職員 | 426 | 368 |
非正規職員(常勤) | 274 | 239 |
非正規職員(パート等) | 162 | 131 |
派遣社員 | 70 | 130 |
全体の平均年収 | 403 | 321 |
(参考:平成27年精神保健福祉士就労状況調査結果|公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
なお2020年12月時点の「求人ボックス」によると、勤務形態別の収入の相場は下記のとおりです。
- 正社員…平均年収327万円・初任給は19万円程度が相場
- アルバイト・パート…平均時給1,056円
- 派遣社員…平均時給1,303円
(参考:求人ボックス給料ナビ|2020年12月)
なお、2020年12月時点の「indeed」によると、精神保健福祉士全体の平均基本給は223,512円でした。
2019年の総務省「家計調査」によると、全世帯の1か月の平均消費支出額は249,704円だったので、精神保健福祉士一本で食べていく場合は、日々の節約が大事といえるでしょう。
年齢別平均年収は50代がピーク
次に年齢別の年収を見てみましょう。
2015年の公益財団法人社会福祉振興・試験センターの「精神保健福祉士就労状況調査」によると、年代ごとの平均年収推移は下記のとおりです。
20代 | 255万円 |
---|---|
30代 | 319万円 |
40代 | 380万円 |
50代 | 468万円 |
60代以降 | 262万円 |
(参考:平成27年精神保健福祉士就労状況調査結果|公益財団法人社会福祉振興・試験センター)
上記のように、年齢が上がるごとに平均年収も上がっていき、50代でピークに達します。
60代になると数値が下がる理由は、定年退職を迎えたことにより非常勤勤務に切り替える人が多いからだと考えられます。
地域別平均年収は関東・関西地方が高い傾向にある
2020年12月時点の「求人ボックス」によると、精神保健福祉士の地域別平均年収は下記のとおりです。
北海道・東北 | 282万円 |
---|---|
関東 | 341万円 |
甲信越・北陸 | 295万円 |
東海 | 325万円 |
関西 | 314万円 |
中国 | 281万円 |
四国 | 291万円 |
九州・沖縄 | 285万円 |
(参考:求人ボックス給料ナビ|2020年12月)
関東や関西地方が高い傾向にあり、逆に北海道・東北地方や中国地方は低めです。
都市部の平均年収が高いのは「物価が高いため地域手当が支給される企業が多い」「会社の本部が集まっているので役職についている人が多い」などが理由として挙げられるでしょう。
2.精神保健福祉士の業務内容
精神保健福祉士を目指している方は、年収だけではなく仕事内容も知りたくないでしょうか。
この章では、精神保健福祉士の業務内容などを紹介します。
仕事内容の割には給料が安い?
精神保健福祉士は精神障がいがある人の福祉・保健分野に特化した専門家であり、主な業務内容は下記のとおりです。
【仕事内容】
- 精神障害者とその家族からの相談を受けて助言・適切な訓練
- 医療費や生活費などの手配・紹介
- 公的支援制度の紹介
- 就労支援、就職してからの職場への定着支援
- メンタルヘルスの啓発活動
- 職場でのストレスやうつ病の対策
- 学校でのいじめや不登校、学校内で起こる様々な問題の解決
- 重大な犯罪などを犯してしまった人の矯正および社会復帰に向けた訓練 など
上記のとおり、投薬や治療をするわけではない点が医師との大きな違いです。
なお、精神障がいとは「統合失調症・アルコールや麻薬などの依存症・知的障がい・うつ病」などの精神疾患のことをいい、患者さんの中には苦しくて暴れてしまう人もいると考えられます。
そのため精神保健福祉士は業務がハードになりがちであり、働いている人からは「キツい割に待遇が良くない」という声も挙がっているのが実情です。
精神保健福祉士、社会福祉士、志ややりがいを支えにしてがんばって、激務すぎて、給与が低すぎて擦り切れて辞めていくんだよね…
— えりいぬ 入院中 (@tuomio239) May 5, 2016
初めましてお願いします
精神保健福祉士として精神科病院で4年働いていましたが、つい最近退職しました。福祉職だと仕事内容がハードな割にあまり待遇も良くありません。これから福祉職として続けて行くか異業種に転職するか迷っています。
また異業種として働くなら何なら向いているのか分かりません— Moko (@mannenhituda) April 28, 2019
このように、働いている人の中には「激務の割に待遇が良くない」と感じている人もいます。
精神保健福祉士になるメリットとデメリット
精神保健福祉士になるメリットは以下のとおりです。
- 国家資格であり、専門性の高い仕事ができる
- 非常勤の求人も多いため、結婚・出産を経験しブランクのある女性でも働きやすい
- いじめ問題への取り組みやメンタルヘルス対策をする組織が増加傾向のため、活躍の場が増えている
「ストレス社会」という言葉があるように、大人の世界でも子どもの世界でも、心を病む人が増加傾向にあります。
そのため、辛い思いをしている人をケアする精神保健福祉士の仕事は、良くも悪くも将来性は高いといえるでしょう。
逆に、精神保健福祉士になるデメリットは下記のとおりです。
- 過酷な業務の割りに給料が安い傾向にある
- 介護福祉士やケアマネージャーと比較すると求人が少なめ
このようにデメリットもありますが、現代社会に必要とされている仕事には違いありません。
3.精神保健福祉士になるには
精神保健福祉士になるためには、資格取得を目指す必要があります。
この章では、精神保健福祉士になる方法を解説します。
国家試験に合格しないと就職できない
「精神保健福祉士」と名乗って働くためには、精神保健福祉士国家試験に合格して資格を取得する必要があります。
精神保健福祉試験のおもな受験資格は次の通りです。
【受験資格】
- 福祉系4年制大学で指定科目を修めて卒業
- 福祉系2年制短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上相談援助の業務に従事 など
なお、受験するためには下記のとおり受験料がかかります。
- 精神保健福祉士のみ受験…17,610円
- 精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験…28,140円
- 精神保健福祉士の共通科目免除により受験…14,080円
さらに詳しく知りたい方は「社会福祉振興・試験センター|精神保健福祉士国家試験」をご覧ください。
なお、精神保健福祉士試験の合格率は約60%です。
合格率は高めの傾向にありますが、専門的な知識が問われるため以下の本などを利用して事前にしっかりと勉強することをおすすめします。
また、精神保健福祉士試験の詳しい内容や、公務員として働く「ケースワーカー」についてチェックしたい方は、以下の記事をご覧になると良いでしょう。
病院や施設等の求人を探す
資格取得後は求人を探しましょう。
精神保健福祉士の主な勤務先は下記のとおりです。
- 病院…精神科や心療内科のクリニックなど
- 福祉施設…地域活動支援センターなど精神障害者福祉施設の現場
- 養護施設…グループホーム・生活保護法で設置される救護施設など
- 行政機関…市役所や区役所・保健所・精神保健福祉センター・福祉事務所など
- 司法施設…保護観察所など
- 企業や教育機関…企業内や小中学校などでのソーシャルワーカーとして勤務する
条件の良い求人を探す方法としては、一般の求人情報サイトをチェックする他、病院や施設などの独自サイトもつぶさに見てみると良いでしょう。
4.精神保健福祉士の年収をアップする方法
先述のとおり、精神保健福祉士の年収は平均より低い傾向にあります。
年収を高めたい場合は 民間病院や企業の正社員として勤務年数を積むのではなく、以下の方法で収入を上げることをおすすめします。
それぞれについて、詳しくチェックしていきましょう。
「ユーキャン」で勉強をして公務員を目指す
先述のとおり、精神保健福祉士は仕事がハードな割に賃金は低い傾向にあります。
少しでも年収を上げたかったり、堅実で安定した職場を希望するなら、各種手当てが充実していて、且つ勤務年数とともに昇給が見込める公務員を目指すのがおすすめです。
しかし、独学で公務員試験を突破するのは至難の業なので、「ユーキャン」で勉強をして合格を目指すと良いでしょう。
(引用:ユーキャン)
「ユーキャン」は通信講座の最大手であり、豊富な講座の中から好きな講座を選んで自宅で勉強することが可能です。
「公務員受験対策講座」の他にも、「医療事務」や「調剤薬局事務」といった就職に便利な講座も充実しています。
また、「就職・転職特集」や「マナー特集」といった、就活をしている人にとって参考になる記事や情報もサイトに掲載されています。
資料請求は無料なので、ご興味があれば、ぜひ公式サイトを見てみると良いでしょう。
運営会社 | 株式会社ユーキャン |
---|---|
講座数 | 153講座 ※2020年12月時点 |
利用料金 | 講座ごとに異なる |
公式サイト | https://www.u-can.co.jp/ |
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社会福祉士へのキャリアアップを目指す
精神保健福祉士から、社会福祉士へのキャリアアップを目指すこともひとつの手段です。
なぜなら、社会福祉士は支援対象が広いために精神保険福祉士より求人が多く、中には年収が高い求人もあるからです。
(引用:リクナビNEXT|2020年12月)
(引用:リクナビNEXT|2020年12月)
このように、高収入の求人も散見されますので、収入を重視する場合は社会福祉士の資格取得も目指してみると良いでしょう。
精神保健福祉と社会福祉士の違い
精神保健福祉士と社会福祉士の違いは、先述のとおり、支援をする対象が異なるという点です。
- 精神保健福祉士:精神的に問題を抱えた人が対象
- 社会福祉士:精神的・肉体的・経済的に問題を抱えた人が対象
社会福祉士の合格率は20~30%であり、精神保健福祉士より低い傾向にあります。
そのため合格を目指すなら、下記のような書籍でしっかりと勉強をしておくと良いでしょう。
5.転職で年収を上げるなら『doda』を利用しよう
(引用:doda)
「今の会社じゃ年収アップを見込めない…」と、転職を考えていませんか?
もし転職活動をこれから始めるならば、ぜひ「doda」を活用してみてください。
dodaは、人材サービスの中でもトップクラスの求人数を保有する転職エージェントです。
たくさんの求人を比較検討できるため、多くの転職者がdodaで転職活動を始めています。
dodaでしか確認できない独占求人も多いので、求人だけでも確認してみることをおすすめします。
dodaなら自分の「推定年収」を測定できる
「doda」をおすすめする理由の一つでもありますが、dodaには186万人の年収データを元に、自身の推定年収を測定できる機能があります。
(参考:doda)
約20の質問に答えていくだけで、「◯◯万円」という形で自分が本来貰うべき年収を打ち出してくれるので、試してみると面白いはずです。
転職活動を始めるならば、まずはdodaで年収診断で市場価値を把握して、それから求人を探してみるのがおすすめです。
自分の現状を客観的に確認した上で、今より年収の高い求人を探し、ぜひ理想の転職先を見つけてください。
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転職エージェント「doda」とは
「doda」は、人材業界大手のパーソルキャリアが運営する転職エージェントです。
自分1人で求人を探したり、必要あればアドバイザーにサポートしてもらい、書類作成や求人探しを手伝ってもらうことも可能です。
(引用:doda)
なお、キャリアアドバイザーの相談は一切お金がかかりません。
対面・電話のどちらでも気軽に相談できますし、今の仕事に少しでも不安を感じているならば、今後のキャリアを真剣に考えるきっかけになるはずです。
転職活動を考えている人はもちろん、まだ転職に現実味がない人も、ぜひdodaを活用してみてください。
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まとめ
精神保健福祉士の平均年収は300~400万円程度であり、主な特徴は下記のとおりです。
- 正規職員だと年収が高く、派遣や非正規の場合は年収が低い傾向にある
- 年齢が上がるごとに平均年収も上がっていき、ピークは50台
- 地域で見ると関東や関西地方が高い傾向にある
精神保健福祉士は業務がハードですが高収入というわけではないので、働いている人の中には「キツい割に待遇が良くない」と感じている人もいます。
しかし「国家資格である」「働く場が増えており将来性が高い」などメリットも多く、コミュニケーション能力が高い人や相手の想いを理解してあげたいという想いが強い人には向いています。
精神保健福祉士になるためのステップは下記のとおりです。
- 国家試験に合格する
- 病院や施設等の求人を探す
なお、収入をアップしたいと考えている場合は、「ユーキャン」で勉強をして公務員を目指したり、社会福祉士へのキャリアアップも視野に入れるも良いでしょう。
この記事が、精神保健福祉士に興味がある人の参考になれば幸いです。
【参考サイト】