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「ご健勝」は『ごけんしょう』と読み、「健勝」とは、 『健康で体が丈夫であること』を意味する言葉です。
「健勝」に「ご(御)」をつけ丁寧な表現にした言葉が「ご健勝」です。
意味や類語以外にも、年賀状や手紙にそのまま使える便利な文章例も紹介します。
1.「ご健勝」の意味
健勝とは、健康で体が丈夫である事
『健康で体が丈夫であること』を意味する「健勝」に「ご(御)」をつけ丁寧な表現にした言葉が「ご健勝」です。
『相手の健康を気遣う・願う』という気持ちが込められています。
2.「ご健勝」の使い方
「ご健勝」は色々な場面で使える!
「ご健勝」は「相手の健康を願う」というポジティブな意味をもつ言葉です。
手紙やメール、ビジネス文書だけでなく、スピーチなど様々な場面で使うことができます。
- ビジネス文書
- 手紙
- メール
- 年賀状
- 転勤の挨拶
- 転居の挨拶
- 退職の挨拶
- 式典でのスピーチ
- 乾杯の挨拶
この他にも、忘年会や新年会などの締めの挨拶として使われることもあります。
「ご健勝」を使ってはいけない場面
「ご健勝」は、相手が体調を崩していたり、怪我をしていることを知っている場合は使ってはいけません。
代わりに「お身体の具合はいかがですか」など、別の言葉で挨拶するようしましょう。
特に、ご年配の方や、持病をお持ちの方には注意が必要です。
連絡を取ったり、直接会ったりして、元気であることを把握しているのなら「ご健勝」でも問題ありませんが、そうでない場合は、時候の挨拶のみにとどめておくのが無難です。
「ご健勝」は目上の人に使ってもいい?
「ご健勝」は目上・目下関係なく使える言葉です。
目上の人に使ってもなんら失礼にあたることはありません。
ひとつ注意するとすれば、「ご健勝」のあとに続く表現を丁寧な形や尊敬表現にするということです。
例えば、「ご健勝をお祈りしています」よりも「ご健勝をお祈り申し上げます」「ご健勝を祈念いたします」といった表現の方が、より丁寧でかしこまった印象になります。
ただし 「ご健勝」は、 基本的には個人に対して使う言葉なので、会社などに対しては使えないということを覚えておきましょう。
3.「ご健勝」の類語
「ご健勝」には似たような意味や使い方をする言葉がいくつかあります。
- ご多幸(ごたこう)
- ご清祥(ごせいしょう)
- ご清栄(ごせいえい)
- ご隆盛(ごりゅうせい)
- ご隆昌(ごりゅうしょう)
いざという時に間違えないためにも、それぞれの意味や「ご健勝」との違いをきちんとおさえておきましょう。
ご多幸(ごたこう)
「とても幸せであること。幸の多いこと。多福」(引用:weblio辞書)という意味です。
とても印象・縁起のいい言葉であり、主に結婚式などおめでたい場面で使われます。
転居や転勤などでお別れする相手の幸せを願って使う言葉でもあります。
「ご多幸」は結びの言葉として文末で使われることが多い言葉です。
例文:皆さまのますますのご多幸をお祈り申し上げます。
ご清祥(ごせいしょう)
「手紙文において、相手の幸いを言祝ぐ表現」(引用:weblio辞書)です。
「ご清祥」は「時下ますますご清祥」という形で使われることが多い言葉です。
「時下」とは、『この頃・現在』という意味です。
時候の挨拶に困ったときは、季節に関係なく使える「時下」を使うといいでしょう。
例文:時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
ご清栄(ごせいえい)
「清栄」の丁寧な表現で、手紙や挨拶などで相手の健康や繁栄などを祝う時に使われる言葉(引用:weblio辞書)です。
「ご清栄」は、会社・企業に対して使うのがおすすめです。
例文:皆さまにおかれましては、いよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。
4.【用途別】今すぐ使える!「ご健勝」を使った例文
「ご健勝」の意味や使い方は分かったけれど、「実際の文面をどういう風に書けばいいのか分からない」「自分の文章力に自信が無い」という方もいるのではないでしょうか?
そんな方のために、コピペしてそのまま使える文章例をご用意しました。
ぜひ活用してみてくださいね!
年賀状
年賀状で「ご健勝」を使う場合、末文で結びの言葉として用いるのが一般的です。
【上司へ】
【取引先へ】
退職・転勤のお知らせ
転勤の報告は、「社内(上司・同僚など)」や「取引先」に対して行います。
【社内へ】
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて私こと このたび人事異動により○○支店に勤務することになりました。
○○支店在勤中は一方ならぬご厚情を賜り本当に有難うございました。
今後とも何かとお世話になることと存じますが、これまで同様よろしくご指導くださいますようよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら皆様のご健勝とご多幸をお祈りいたします。
まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます。 敬具
【取引先へ】
いつもお世話になっております。○○会社の○○です。
私事で恐縮ですが、〇月〇日付けで○○支店に異動をすることになりました。
○○様には、御社を担当させて頂いた当初より本当にお世話になり、心より感謝しております。
〇月より、○○が後任として参ります。万全の引き継ぎをいたしますので、私同様よろしくご指導くださいませ。
本来であれば伺うべきところを、メールにて失礼ながらご挨拶申し上げます。
末筆ながら皆様のご健勝と貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
まとめ
「ご健勝」は普段の生活ではあまり使わない言葉です。
しかし、ビジネスシーンではよく使われる言葉なので、しっかりと使い方を覚えておきましょう。
使い慣れない表現や敬語を使うことは、はじめのうちは大変です。
しかし、意味や使い方をきちんと押さえておけば、大丈夫。
使いこなせるようになれば、社会人としての評価も高くなるはずです。