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ニュースや新聞記事などでよくみかける「自責の念」、おおよその意味はつかんでいるものの、正確な意味はあやふやな方が多いと思います。
「自責の念」とはまさに 「自分」を「責める」「念(気持ち)」です。後悔して、自分を責める気持ちをいいます。
ここでは「自責の念」という言葉の正確な意味をさらに深く解説し、具体的な使い方や言い換え表現についても紹介していきます。
完璧に使いこなせるように、ぜひ確認しておいてください。
1.「自責の念」の意味
1-1.後悔して自分を責める気持ち
自責の念
読み:じせきのねん
意味:後悔して自分を責める気持ち
「自責」とは、自分で自分の過ちをとがめること、あるいは自分に責任があると感じることです。
「自分」を「責める」わけですから、ある失敗事例などがあった場合、自分を相当追い込んでいる心理状態となります。
「念」は厳密にはいくつかの意味がありますが、「自責の念」の場合には 思い、 気持ちがあてはまります。
つまり「自責の念」とは、自分で自分の過ちをとがめる思い、気持ちのことをいいます。
2.「自責の念」の使い方
「自責の念」は以下のような使い方をされることが多いです。
それぞれ詳しい使い方を、具体的な例文を参考にしながら確認していきましょう。
2-1.自責の念に駆られる
<例文>
夏休みのキャンプで、バーベキュー中に子どもに軽い火傷をさせてしまったことに、お父さんは自責の念に駆られている。
「自責の念に駆られる」は慣用句の一つで、ニュースや新聞、週刊誌などの記事に良く使われるフレーズです。
「駆られる」は、ある激しい感情に自分の気持ち、思いが動かされるという意味です。
つまり「自責の念に駆られる」は、自責」という激しい感情により、自分の気持ち、思いが動かされている状態を表します。
2-2.自責の念を込めて
<例文>
目標未達成の要因は私にもあり、自責の念を込めて次のターゲット必達を部下に指示した。
「自責の念を込めて」は、「自分にも責任がある」という意味を込めた形で、アドバイスや忠告などを行うときに使われます。
ともにビジネスを進めている部下などに対し、自らも何かを達成できていない場合、「自責の念を込めて」というフレーズを入れて指示するケースです。
2-3.自責の念を感じる
<例文>
イベント会場がダブルブッキングしてしまい、相手に大変な迷惑をかけ、自責の念を感じている。
「自責の念を感じる」は、相手に対してすまないと思う気持を持つことです。
そして、その要因が明白に自分にあり、相手に迷惑をかけてしまった場合に持つ感情、心理状態を示すフレーズです。
3. 「自責の念」の類語
「自責の念」の類語にはどんなものがあるでしょうか?
3-1.「恥と思い悔いること」の場合
「恥と思い悔いること」の表現には、以下があります。
- 恥じ入る
- 忸怩(じくじ)たる思い
- 自己嫌悪に陥る
「自責の念」を一歩進めて、さらに恥とおもったり、悔んだり、嫌悪感を持つところまでの意味をもっています。
3-2.「悪いことを犯したと思い、後悔の念を持つこと」の場合
「悪いことを犯したと思い、後悔の念を持つこと」の表現には、以下があります。
- 罪の意識にさいなまれる
- 罪の意識に悩まされる
こちらも「自責の念」をさらに「罪」と感じてしまうほど、突き詰めている意味を表します。
3-3.「重大な出来事に関して真剣に臨み、責任感を持つこと」の場合
「重大な出来事に関して真剣に臨み、責任感を持つこと」の表現には、以下があります。
- 責任感を覚える
- 事態を重く受け止める
- 重大なこととして認識する
表現的には「自責の念」に近いですが、自分自身を責める、という意味では少し薄めの表現です。
<例文>
A氏は自ら発案したプロジェクトの中途挫折について、事態を重く受け止めていた。
4.「自責の念」の英語表現
4-1.「remorse」「guilt-ridden」「condemnation」を使う
「自責の念」のニュアンスを直訳できる英語はありません。
そこで、英語では、「後悔」「罪」「非難」といった意味の言葉を当てはめることで「自責の念」という意味を表現します。
ここでは、以下のような3つの言葉を紹介していきます。
remorse
「remorse」は、「激しい後悔」を意味する言葉です。
「feeling of remorse」と表現し、「自責の念」を表すことが出来ます。
また、「without remorse」は、直訳すると「後悔することなく」つまり「容赦なく」を意味する表現です。
guilt-ridden
「guilt-ridden」は文字通り「罪に乗られて動かされている」という意味であり、「自責の念(罪の意識)に駆られる」ことを表現しています。
「guilt-ridden people 」とは「自責の念に駆られた人々」を表します。
condemnation
「condemnation」は、「激しい非難」という意味の名詞です。
言葉の頭に「自身」を表す「self」をつけ、「a feeling of self-condemnation」とすることで、「自らを非難する」つまり「自責感」を表すことが出来ます。
5.【補足】「自責の念」が強い人はうつ病が多い!?
「自責の念」が強い人はうつ病が多い、ということを耳にします。
逆に言うと、うつ病症状の特徴的なものの一つに、「自責の念」があるのです。
あまりにも「自責の念」が強すぎると、事あるごとに「すべて私が悪い」と自分の責任ではないことまで自分を責め続けてしまいます。
こうなってくると、何もかもがいやになり、やる気の低下、出来ない自分への怒り、もどかしさといったマイナス思考に陥ってしまう恐れがあります。
問題が起きた時に、その責任をすべて自分で背負い込んでしまうのは、精神的にもよくありません。
「自責の念」は大事なことですが、自分を責めすぎて心を病んでしまうことにならないよう、気をつけなければいけませんね。
まとめ
「自責の念」という言葉を正しく理解し、使いこなすことができれば、ニュース、記事、メディア情報などの読解力も上がります。
その裏に隠された真意なども読み取れるようになります。
また、自身の作成する文章に使えば、それを読んだ方のイメージも「なかなか深みのある文章を書くのでは?」とアップします。
「自責の念」をぜひ使いこなしていきましょう!
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