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「立て込む」は、多くの用事が一気に重なる・一箇所に多くの人が集中することを意味します。
ビジネスの場面では、忙しくて手が回らないという意味で使われる言葉です。
「〇〇が立て込んでおりまして…」というフレーズを聞いたことがあるのではないでしょうか。
そこで今回は、「立て込む」の意味や使い方、例文や類語も解説していきます。
この記事を読めば、「立て込む」を使いこなせるようになるでしょう。
1.「立て込む」の意味:多くの用事が一気に重なること
立て込む
読み方:たてこむ
-
1か所に多くの人が集まって混雑する。込み合う。
例文:「売り場に客が—・む」 -
仕事や用件が一時に多く重なる。
例文:「仕事が—・んで休日もとれない」
(引用:weblio辞書)
「立つ」は「ある場所にまっすぐになっている」という意味、「込む」は「集まっていっぱいになる」という意味です。
そのため「立て込む」は、人に限らず物事が集中して詰まっていることを表現する言葉として使います。
2.「立て込む」は「忙しい」の敬語表現?
「忙しい」という意味のある「立て込む」という表現は、目上の人にも使えます。
しかし、敬語ではありません。
敬語にするなら「立て込んでおります」と表現します。
上司や目上の人に対して「忙しい」を使うのはやや失礼になるため、「立て込む」に言い換えた方が丁寧です。
「立て込む」と「忙しい」の違いは、受動的に忙しいかどうか
相手の誘いを断る理由を述べる時には「忙しい」ではなく「立て込む」を使うほうがおすすめです。
やんわり断ることができるのはもちろん、「受動的に忙しい=自分のせいではなく仕事のせいで忙しい」というニュアンスを伝えられます。
「立て込む」と「忙しい」のニュアンスの違いを見ていきましょう。
- 【立て込む】
仕事のせいで私は忙しい⇒受動的に忙しい状態 - 【忙しい】
私は仕事で忙しい⇒やや能動的に忙しい状態
次に、例文で確認していきます。
3.「立て込む」の使い方と例文
ビジネスシーンでは、主にお誘いを断る時に予定が詰まっている意味で「立て込む」を使います。
目上の人に「立て込んでいるを使うと失礼に感じるんだけど大丈夫かな?」と心配されている方もいるでしょう。
そんな時は、「立て込んでいる」をより丁寧にした「立て込んでおります」を使いましょう。
ここでは、目上の人に使える状況別の例文をご紹介します。
- メールの返信が遅れてしまった場合
- イベントのお誘いを断る場合
- 仕事を別の日に対応することを伝える場合
- 会議などの日程を変更してもらいたい場合
- 電話対応の場合
メールの返信が遅れてしまった場合
自分の都合で返信が遅れたということなので、謝罪の言葉を添えましょう。
<例文>
- 大変申し訳ございません。仕事が立て込んでおりまして返事が遅れてしまいました。
- 朝から仕事が立て込んでおり、返信が遅れてしまいました。お詫びいたします。
- 申し訳ございません。終日立て込んでいたため、今メールを拝見いたしました。
イベントのお誘いを断る場合
<例文>
仕事を別の日に対応することを伝える場合
<例文>
- 申し訳ありません。本日は立て込んでいるため、明日対応いたします。
会議などの日程を変更してもらいたい場合
<例文>
- 申し訳ございませんが、その日は立て込んでおり参加することはできません。日程を変更していただくことは可能でしょうか。
- 申し訳ございませんが、その日は立て込んでおります。次の金曜日はいかがでしょうか。
電話対応の場合
△△部の〇〇さんをお願いします。
申し訳ございません。
〇〇は只今立て込んでおりますので、折り返しのご連絡でもよろしいでしょうか。
4.「立て込む」の類語と例文
「立て込む」の類語・例文をご紹介します。
- 追われる(今やるべきことがあり忙しい)
- 満員になる(乗り物や会場が人でいっぱいになる)
類語1.「(仕事に)追われる」
やることが多すぎて、バタバタしている時に「作業に追われている」や「家事に追われている」と表現します。
「立て込む」よりもフランクな言葉のため、上司など目上の人には使わない方がよいでしょう。
<例文>
- 大家族のお母さんはいつも家事に追われている。
- 直属の上司はタスクが多すぎていつも時間に追われている。
類語2.「満員になる」
「立て込む」は、一箇所に多くの人が集中することを表します。
しかし、「満員になる」はおおよそ定員が決まっている乗り物や会場が人でいっぱいになることを表します。
<例文>
- 大人気アーティストのライブ会場は開始1時間前に満員になる。
- 出勤ラッシュ時は東京行きの新幹線が満員になる。
5.「取り込む」「建て込む」との違い
「立て込む」に似ている言葉として「取り込む」「建て込む」が挙げられます。
「取り込む」は思いがけない出来事でごたごたすること、「建て込む」は建物が密集して建っていることを意味します。
「取り込む」は思いがけない出来事でごたごたすること
「取り込む」には色々な意味がありますが、冠婚葬祭や急なトラブルなど思いがけない出来事でごたごたすることを意味します。
不幸など、不意の出来事や急を要することなどで、忙しく落ち着かない状態になる。ごたごたする。
(引用:weblio辞書)
したがって、相手があきらかに急用でバタバタしている時や、自分に急用ができた時に使うことができます。
<例文>
- (急なトラブルに対応している上司に向けて)お取り込み中失礼いたします。急ぎのご連絡です。
- 実家の諸用で取り込んでおりますので、本日はこれにて失礼いたします。
「建て込む」は建物が密集して建っていること
「建て込む」は「家などがすきまなく立ち並ぶ」という意味です。(引用:weblio辞書)
「建つ」+「込む」で構成されている言葉で、「建つ」は「建物がつくられる」、「込む」は「詰まって入り込む」という意味です。
<例文>
- 東京都23区内はビルが建て込んでいる。
- 地下鉄の主要駅周辺にはマンションが建て込んでいる。
まとめ
「立て込む」は、「多くの用事が一気に重なる」「一箇所に多くの人が集中する」という意味です。
ビジネスの場面では、忙しいことを表現する丁寧な言葉として使われます。
上司や取引先からのお願いを断る時には「作業が立て込んでおりまして…」といえば丁寧に断ることができます。
加えて、申し訳ない気持ちを相手に伝えることもできるのがメリットです。
「立て込む」を上手に使って円滑なコミュニケーションを取りましょう。