34歳ニートから正社員になろう！活用すべき支援やサポートとは？

職歴がない・社会経験がない34歳ニートは、企業からはマイナスイメージで見られがち。

「もう就職は難しいかも…」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

たしかに34歳ニートが正社員になるのは簡単ではありませんが、不可能ではありません。

そこで34歳ニートから脱出し、正社員になるためにはどう就活をするべきなのか具体的なアドバイスを詳しくご紹介します。

１．34歳ニートはリスクが大きい？待ち受ける未来とは

「34歳の今ニートのままはヤバい」と考えてはいるものの、何となくそのことを実感していないという人も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、34歳ニートという立場には多大なリスクが発生します。

ニート生活は将来破綻する可能性がある

「自分が働かなくても親の退職金や年金があるから大丈夫」と思っているなら、それは大きな間違いです。

退職したらすぐに年金がもらえる、と考えている人も多いかもしれませんが実際には厳しい現実が待っています。

ここで紹介しているデータは、あくまでも「健康な状態で生活していたら」という前提です。

両親も高齢で病気がちになる可能性もありますし、30代を過ぎたあなた自身も体力が落ちて病気になり、予期せぬ出費がかさむことも考えられます。

「親の年金で生活できる」というのは甘い考えでしかありません。

正社員になれるのは圧倒的に若い方が有利

正社員になるには年齢の若さや習得スキルが圧倒的に有利に働くため、34歳ニートでは正社員雇用は厳しくなります。

34歳ニートを1から教育するくらいなら、若くて伸びしろのある新卒や即戦力になる社会人経験者を指導したほうが効率が良いためです。

それに34歳は世間ではリーダー・会社の中心として業務をこなしている年齢。

年上の未経験者が入ってくるとなると、職場としても「いきなり快く」とは行かないのが実情といえるでしょう。

パートやアルバイトでは保障がない

さまざまな事情からニートをしている場合、いきなり正社員は難しいとパートやアルバイトを選ぶことも考えますよね。

ただ、34歳ニートの現状でパートやアルバイトの働き方はおすすめできません。

パートやアルバイトは時給制のため、働いた分しか収入がなく、賞与・福利厚生も社員と比べると寂しいものになります。

34歳ニートだと、20代と比べて体力が落ちていますので病気や怪我でいきなり働けなくなる可能性もありますよね。

将来のことを考えると、長く安定して働くことができる正社員の働き方が一番です。

ただ、社会経験がない・職歴がないということでニートから正社員になることは難しい現実があります。

次では34歳ニートが就活で直面することになる現実について、詳しくご紹介します。

２．ニートから正社員になるのは厳しい！知っておきたい現実

34歳ニートが就活を始めたときに、避けては通れない壁が待ち受けています。

しかし、就活に望む際の姿勢や心構え、気持ちを整えるには、あらかじめ壁の存在を確認しておくことが必要です。

就活にくじけないためにも、ニートを待ち受けるリアルを見ていきましょう。

受けられる支援が少なくなる

35歳からは「ニートではなくなる」ということをご存じでしょうか。

ニートの定義は、「15〜34歳の非労働力人口の中から、専業主婦(主夫)を除き、求職活動に至っていない者」となっています。

つまり35歳からはニートではなく「無職」の扱いなのです。（参考：厚生労働省・よくあるご質問について）

「呼び方が変わるだけ」と思われるかもしれませんが、ニート＝「若年層」という解釈でもあるため、「35歳未満」を対象としている支援も多いです。

35歳になると正社員になるための支援がぐっと少なくなり、さらに正社員になることが厳しくなります。

社会経験なし職歴なしは敬遠される

職歴・社会経験のない34歳ニートにとって、職歴・スキルを持つ人材と採用枠を争うのは不利になります。

「即戦力」「ポテンシャル」を求める企業にとって、どちらも見込めない34歳ニートを採用するメリットがないためです。

ただし上記のような状況でも正社員になることができる可能性は0ではありません。

なぜそう言い切れるのか、その理由について次で見ていきましょう。

３．34歳ニートが正社員になるのが不可能ではない理由

就職は圧倒的に20代が有利とはいえ、30代向けの求人が0になってしまうわけではありません。

確かに34歳ニートの就職は難しいのが現実ですが、求人がある以上正社員になることは可能です。

なぜ求人は0にならないのか、その理由について詳しく見ていきましょう。

好景気・売り手市場で求人の幅が広がっている

平成20年に起こったリーマンショックの頃に一度下がってから、有効求人倍率は年々増加しています。（参考：一般職業紹介状況平成30年分・厚生労働省）

また不景気の間に新規雇用を控えていた企業は人材が不足しています。

そのため、20代の新卒や第二新卒だけではなく30代にも雇用の幅を広げ求人を出しているのです。

今後は少子高齢化も進んでいき、企業の人手不足は深刻な問題になると予想されています。

人材を確保したい企業が増えることは、34歳ニートにとって就職や職種選択が可能となるチャンスでもあります。

未経験可・人手不足の業界は年齢を問わず求人している

34歳ニートの場合、職歴がないことやスキルがないことが他の求職者に比べて不利な条件になります。

ただし、人材不足に悩んでいる業界では未経験であっても求人しています。

その理由としては2つあります。

年齢を問わず求人している企業は「人が少ないから入社後に人材を使い捨てるブラックなのでは？」といった印象を持たれがちです。

ですが、多くの企業は入社後に研修や指導をきちんとしています。

事前に企業研究をしていればブラックな企業にあたることはありません。

企業・業界によってはスキルの有無よりも働く熱意が求められる

企業や業界によっては、スキルの有無より働く熱意を求めているところも存在します。

たとえばいくら優秀な人材であっても、人間性に問題があったり他の企業に転職してしまったりすると元も子もありません。

そのため、実力や専門知識よりも「この会社で長く働きたい」という熱意を高く買う人事も少なくないのです。

実際に就職shopなどの就職エージェントでは、「書類選考なしの面接重視採用」を実践しています。

「就職に対する強い情熱や気持ち」、これが34歳ニートが持ちうる最大の武器の1つと言えるでしょう。

４．ニートからの就職成功体験談

34歳ニートの就職は厳しい現実が待っています。

ニートの生活が長くなればなるほど、就職しようと考えているのに「求人が見つからない」というループに陥ってしまいがちです。

しかし「仕事が見つからない」という人がいる一方で、正社員になれている人もいます。

ニートの就職は不可能ではありません。

ここでは実際にニートから正社員の夢を叶えた人の体験談をご紹介します。

私は3年前、仕事が嫌すぎてニートになりました。

だけどそのあとフィリピンに留学してプログラミングと出会って、そのあと勉強頑張ってエンジニアになった今、少しずつ自分の自信を取り戻しつつあります🐢

自分の弱さと向き合えるのは自分だけ🙏

自分を変えたいなら、行動するしかないですよね！👌

— 脱ニートプログラマー 神楽 (@kagura_neet_pro) 2019年11月11日

40歳で560万くらい。

つまり学歴なし、スキルなし、ニートでも期間工から正社員になれば高卒以上の年収は確定するし、高学歴の年収にも近づける。

大手自動車メーカーの工場勤務でもその土地では男として有料物件になるから恋愛にも有利になる。

実際、彼女や奥さんが可愛い人たくさんいるよ。

— トンコツ@FXと期間工と、時々、借金 (@tonkotsuman66) 2019年11月6日

「仕事が見つからない」と嘆く前に、まずは行動することが必要です。

ただ、行動するといっても自己流の方法では失敗する可能性が高くなってしまいます。

そこでおすすめしたいのが就職支援を利用することです。

次では34歳ニートの就職を支援するプログラムについてご紹介します。

５．34歳ニートが正社員になるために利用すべき支援

職歴なし社会経験なしの34歳ニートにとって、ただでさえも少ない求人を自力で見つけることは困難です。

まずは国や自治体などが行っている支援を利用することをおすすめします。

ただ、どういう支援があるのかどこに行けば支援を受けられるのかは気になりますよね。

職歴がないけれど就職をしたいと考えているニート向けの支援は、年々増えてきています。

働くほうが脳に刺激あって良いと思います😆🧡

私は工場、非常勤、営業、ニート笑、就職支援事業と色々経験しましたが、とりあえず就職支援事業に参加するのはありだと思います‼️時給もらって勉強出来ます✍️
DMでも相談乗りますよ🥺🍀 #peing #質問箱 https://t.co/NEsZwFz42h

— あき (@akichan6416) 2018年12月3日

では実際に、34歳ニートが利用できる支援をご紹介しますね。

34歳ニートが対象となっている支援には、以下のものがあります。

【34歳ニートの就職支援】

支援の主体	メリット	デメリット
国の支援（ハローワーク）	・仕事を探している人なら誰でも利用可能 ・若年層なら「わかものハローワーク」で支援が受けられる ・職業訓練校の斡旋をしている	・企業から無料で求人を募集しているため企業の善し悪しが判断しづらい ・専門のカウンセラーではない
自治体の支援（ジョブカフェ）	・就活の基本を教えてもらえる ・ニートから脱出するためのアドバイスがもらえる ・協力企業に仮採用として就職可能な支援もある	・ニートから脱出することが優先なので正社員以外を勧められることもある ・協力企業が自分の希望する企業と重ならないこともある
民間の支援（就職エージェント）	・ネットから無料で登録ができる ・提出書類の添削や面接対策をしてもらえる ・企業とマッチングすれば短期間で正社員になることが可能 ・求人の質が高い	・年齢制限はないがエージェントごとに力を入れている年代がある ・エージェントによっては求人が紹介されないこともある

どの就職支援にもそれぞれ利用するメリットやデメリットがあります。

支援を選ぶ際には「自分の現状」に合わせましょう。

全く社会経験がない場合は、就活の手順をきちんと理解してから行動するのがおすすめです。

ですが、アルバイトなどであっても働いた経験があるなら、就職エージェントで自分に合った職探しをしたほうがすぐに就職できる可能性があります。

６．34歳ニートが就職するためにすべきこと

34歳ニートから正社員を目指す場合、「支援を利用すればすぐに就職」というわけではありません。

問題となってくるのが、年齢と「職歴がない」「就業経験がない」ことです。

これらの問題をクリアするためには、「人手不足の業界・職種から探す」ことや「正社員登用の仕組みがある企業を探す」といったことも必要です。

そこで、就職支援の利用と共にすべきことを見ていきましょう。

職業訓練校を受講する

ハローワークが斡旋している職業訓練校を受講し、スキルや現場経験を得る方法があります。

職業訓練校を受講し、スキルを身につければ訓練校から就職先の紹介をしてもらえる可能性もあります。

ただ、職業訓練校は人気が高く、自分の希望するコースを選べないこともあるため注意が必要です。

紹介予定派遣を利用する

紹介予定派遣とは、派遣として企業で仕事をし契約期間後に双方で合意が得られれば正社員として採用となる仕組みです。

紹介予定派遣を利用するためには、まずその制度を取り入れている派遣会社に登録する必要があります。

紹介予定派遣制度を利用すれば高い確率で正社員になれるため、希望する企業が制度を取り入れているならおすすめです。

ただし、より良い人材を求める企業側、そして企業できちんと働いてくれる人材を提供する人材派遣会社、それぞれが間違いのないよう人材を選ぶため審査はかなり厳しくなります。

その点は覚悟した上で応募するようにしましょう。

未経験可の求人を探して応募する

職業訓練校で職歴を作ったり、派遣社員から正社員になるまでにはどうしても時間がかかってしまいます。

すぐに就職をするためには、年齢に関係なく未経験で採用してくれる求人を探し応募することが必要です。

そのためには企業とのつながりが強く、多くの求職者を正社員にしてきた実績のある就職エージェントを活用することが何よりの近道となります。

就職エージェントを利用することで、最速で正社員になることも不可能ではありません。

就職エージェントとは、面談で希望する仕事をヒアリングした上でマッチングする企業を紹介してくれるサービスです。

エージェントによってサービスの内容には違いがありますが、提出書類の添削や面接対策や指導などをしてくれます。

34歳ニートからできるだけ早く脱出したいと考えているなら、ぜひ利用しましょう。

７．34歳ニートが正社員になるためにぜひ利用したい就職エージェント２選

34歳ニートが正社員になるためには、就職エージェントを活用するのがおすすめです。

ただ、就職エージェントは数多くあることに加えそれぞれ特色があります。

そのため自分に合った就職エージェントを選ばないと「34歳ニートに紹介できる求人はないと言われた」「面接まで辿り着けない」といったことにもなりかねません。

そこで安心して利用できるおすすめの就職エージェントを、今回は2つご紹介します。

スキルを身につけたいなら「ウズウズカレッジ」

（引用：ウズウズカレッジ）

「ウズウズカレッジ」は、未経験からインフラエンジニアを目指せるカレッジ型の就職支援サービスです。

18～35歳の方を対象にしていますが、主に20代の既卒・第二新卒・フリーターの方が利用しています。

インフラエンジニアの登竜門であるCCNAの資格を1ヶ月で取得することを目的に、個別指導で学習を進められます。

学習後には無料で求人紹介と転職サポートが受けられ、未経験からでもITエンジニアとして就職できるため、学歴や経歴に自信が無くても安心です。

運営会社	株式会社UZUZ
公開求人数	非公開
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
料金	220,000円(税込)　※分割払い可
公式サイト	https://uzuz-college.jp/ccna/
詳しい解説は以下を確認してください。 「ウズウズカレッジってどうなの？評判と登録前に確認したい全注意点」

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就活のサポートをしっかり受けたいなら「就職カレッジ」

（引用：就職カレッジ）

「就職カレッジ」は、就活から内定後までしっかりサポートをしてくれる就職エージェントです。

他の就職エージェントと違い、独自の研修プログラムが用意されているのが大きな特徴です。

5日間の研修を終えると、約20社の企業と面接することができる就職セミナーに参加でき、そのまま就職した人もいます。

就職セミナーはオンラインでも実施しているため、自宅に居ながら就職サポートを受けることも可能です。

さらに就職した後もサポートしてもらえるので、「ニートだったけどちゃんと働けるか不安」という人も相談しやすいですよ。

運営会社	株式会社ジェイック
公開求人数	非公開
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
料金	無料
公式サイト	https://www.jaic-college.jp/
詳しい解説は以下を確認してください。 「就職カレッジ（株式会社ジェイック）って実際どう？気になる評判と知っておくべき注意点【登録前に確認】」

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８．【補足】34歳ニートから正社員になった後の注意点

「34歳ニートから正社員になれた！」と喜ぶのはいいですが、実は「正社員になれた後」が肝心です。

せっかく正社員になれたのに「辞めたい」とならないためにも、働く前に知っておきたい心構えについて詳しくご紹介します。

人間関係や距離感について分析すること

34歳ニートで初めて働く場合、注意したいのが職場での人間関係や人との距離感です。

学生時代と違い、多くの人の中で働く場合には周りをよく見て行動する必要があります。

基本的には「自分から学んでいく」「自分から聞く」といった姿勢がないと、仕事が上手くできなくなってしまうことにもなりかねません。

仕事の基本となる「ホウレンソウ」（報告・連絡・相談）を忘れないように行動しましょう。

他の人の生活と比べないこと

34歳フリーターが正社員になれたとしても、新卒で正社員となった人とは大きな差があります。

他の人より仕事が遅くなる・同い年の上司に従う必要性などに対し、強いストレスを感じるかもしれません。

それでも34歳から正社員になったのは事実ですから、現状を嘆いても仕方ありません。

人と自分を比べるのではなく、今自分にできることを精一杯することに気持ちを向けましょう。

キャリアアップを目指すなら自分磨きを怠らない

34歳から正社員になれたとしても、それがゴールではありません。

今からでもキャリアアップは可能ですし、年齢に関係なく仕事を任されて地位や肩書きを手に入れた人はたくさんいます。

正社員になれたからとそこで満足するのではなく、これから自分はどうなりたいかを常に考えるようにしましょう。

仕事を覚えて責任者を目指す、また資格を取るなど目標を持ち、向上心をなくさないことも大切ですよ。

そうすることで簡単に仕事を辞めることなく、長く働き続けられます。

まとめ

34歳ニートから正社員になることは簡単ではありません。

それでも34歳から正社員になり活躍している人は多くいます。

34歳向けの求人は少なく、自力での就職活動はかなり厳しくなります。

そのため「未経験可の求人」や「年齢に関係なく求人している業界」を選び、絞り込んで就活することが必要です。

さらにブラック企業に応募することのないよう、企業研究をするには就職エージェントを利用しましょう。

就活のプロである就職エージェントの力を借りて、正社員の夢を叶えましょう。