「拝読」の意味と使い方!類語や使う時の注意点を詳しく解説

拝読の意味とは ビジネス用語

「拝読」は 「読む事をへりくだっていう言葉、謹んで読むこと」を意味します。

ビジネスシーンでも、目上の人に向けてよく使う表現なので、意味を知って正しく使いたいですよね。

本記事では、「拝読」の意味と使い方を分かりやすく解説していきます。

正しく理解して、使い分けができるように、一緒に確認して行きましょう。

1.「拝読」の意味は?

意味|謹んで読むこと

拝読

読み:はいどく

意味:読むことをへりくだって言う言葉、謹んで読むこと

「拝読」の「拝」には以下の意味があります。

  • 頭を垂れて敬礼する
  • おがむ

その「拝」に「読む」が付いた「拝読」が「相手に敬意を払って読む」という意味になるのです。

  • スポンサーリンク

  • 「拝読」は「読む」の謙譲語」

    「拝読」は「読む」の謙譲語です。

    目上の人に対して、自分の「読む」という行為をへりくだって伝えます。

    謙譲語の意味がピンとこない人のために「謙譲語」の意味を確認しましょう。

    謙譲語って何?

    「謙譲語」は敬語の1つです。

    敬語は大きく分けて「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つに分けられます。

    それぞれの敬語の使い方は以下の通りです。

    敬語の種類 尊敬語 謙譲語 丁寧語
    使い方

    目上の人を敬う時に使う言葉。

    相手を立てる。

    自分を下げる事で相手を敬う。

    自分をへりくだる事であいてを立てる。

    言葉に「です」や「ます」「ございます」を付けて言葉を丁寧に表現する。

    それぞれの敬語にどんな違いがあるのか、実際にどのように使うのか表にして、例を挙げてみましょう。

    基本形 尊敬語 謙譲語 丁寧語
    言う おっしゃる 申し上げる 言います
    食べる 召し上がる いただく 食べます
    来る いらっしゃる 参る 来ます
    読む お読みになる 拝読する 読みます

    この通り、「尊敬語」は相手の行為に対して使い、「謙譲語」は自分の行動に対して使う言葉だというのが良く分かりますね。

    2.「拝読」の使い方と例文

    「拝読」は主に以下のような2種類の使われ方をします。

    1. 「目上の人」の資料や文書、メールなどを読んだ時に使う
    2. 本や小説などの著者に対して使う

    特に、 「目上の人」に対して使う「拝読」はビジネスシーンでも使う場面が多く出てきます。

  • スポンサーリンク

  • 2-1.「目上の人」の資料や文書、メールなどを読んだ時に使う

    「上司」や「取引先」等の作った資料や文書、メールを読み、読んだ事を相手に伝える場合に「拝読」を使います。

    例文

    • 先ほど頂いたメール、拝読しました。
    • 御社から頂いた資料、拝読しましたところ、いくつか修正して頂きたい箇所がございます。

    ビジネスシーンではよく使われる言葉です。

    「目上」の人の文書やメールを読んだ事を伝える場合には「拝読」を使うという事を覚えておきましょう。

    2-2.「本」や「小説」の著者に対して使う

    「拝読」は「本」や「小説」の著者に対しても使います。

    いつも好きで読んでいる本の作者に対して使う場合です。

    例文

    • いつも楽しみに拝読しています。
    • 深い感銘を持って拝読しました。

    このように、「本」や「小説」を書いた著者に挨拶をしたり、手紙やメールを送る時なども「拝読」は使えるのです。

    ここまでは、「拝読」の意味や、実際のシーンでの使い方について解説しました。

  • スポンサーリンク

  • 3.「拝読」の類語

    「拝読」と似たような表現をする「類語」がいくつかあります。

    例えば以下の4つのような類語です。

    1. 拝誦(はいしょう)
    2. 閲読(えつどく)
    3. 繙読(はんどく)
    4. 披見(ひけん)

    「拝読」との使い方の違い等をポイントに、それぞれ見ていきましょう。

    3-1.「拝誦(はいしょう)」

    「拝誦(はいしょう)」は「読む」の謙譲語です。

    「拝誦」の「誦」には以下のような意味があります。

    • 声を出して読む。
    • 暗記して読む。

    「読む」という意味の字に「拝」が付いているので、「拝読」と同じ意味、使い方になるのです。

    例文

    • 頂いた資料を拝誦しました。
    • メールを拝誦しました。

    ただ、「拝誦」という言葉は、耳慣れない言葉で、あまり使われていない言葉なので「拝読」を使う方が一般的で良いでしょう。

  • スポンサーリンク

  • 3-2.「閲読(えつどく)」

    「閲読(えつどく)」には以下の意味があります。

    書物、書類などの内容を調べながら読む事。

    文献を紐解いたり、古文書を読む時などに使う言葉で「読む」という行為を丁寧に表現した言葉です。

    例文

    • 文献を閲読した。
    • 古文書を閲読する。

    「閲読」は何か調べたい事があって、それを知る目的で書物を「読む」という場合に使われます。

    3-3.「繙読(はんどく)」

    「繙読(はんどく)」の意味は以下の通りです。

    書物をひもといて読む事。

    「繙」は「繙く(ひもとく)」という言葉で、「書物などで調べて真実を明らかにする」という意味があります。

    例文

    研究所を繙読する

    3-2の「閲読」と同じ意味で使われる言葉です。

  • スポンサーリンク

  • 3-4.「披見(ひけん)」

    「披見(ひけん)」の意味は以下です。

    手紙や文書などを開いてみる事。

    時代劇などで使われるような言葉であり、現代ではあまり使用しない言葉です、その為、耳馴染みのない人も多いのではないでしょうか。

    例文

    • 彼はその書面を披見するように促した。
    • 何卒、この書状を御披見下さい。

    このように、昔の言葉で少しかしこまった雰囲気のある言葉です。

    4.「拝読」に反対語はあるの?

    「拝読」の反対語はありません。

    なぜなら「読む」という言葉に反対語が無いからです。

    ですが、意味としての反対語、謙譲語としての反対語という意味においての「反対語」というのがあります。

    それが、どんなものがあるのか紹介していきましょう。

    4-1.意味の反対語「読む行為」の反対の行為

    「読む」という行為の反対の行為は「書く」です。

    「書く」の謙譲語は「書かせて頂く」と言います。

    なので「 拝読」の意味である「読む行為」に対する行為は「書かせて頂く」になるでしょう。

    4-2.謙譲語としての反対語

    「拝読」は「謙譲語」です。

    「謙譲語」という種類そのものの反対語は「尊敬語」「丁寧語」が当たります。

    「読む」の尊敬語は「お読みになる」、丁寧語は「読みます」なので、「お読みになる」「読みます」が謙譲語の「拝読」としての反対語という事になります。

    相手を立てて使う「丁寧語」「尊敬語」と、自分を下げて使う「謙譲語」の違いと言って良いでしょう。

    5.「拝読」の間違った使い方

    ここからは「拝読」を使う場合に間違いやすいポイントを2つ紹介します。

    • 二重敬語に注意
    • 相手に対しては使わない

    5-1.二重敬語に注意

    「拝読させていだだきます」という言葉は、 二重敬語になってしまい、厳密にいうと適切な言葉ではありません。

    「二重敬語」とは1つの文の中で、敬語を二重に使っている言葉です。

    例文を使って正しい言い回しと比べてみましょう。

    ×:拝読させていただきます

    〇:拝読します

    上の「拝読させて頂きます」は「拝読」という謙譲語と、同じく「いただきます」という謙譲語、2つの敬語を使っています。

    「拝読」という謙譲語を使った後には「します」という基本の形を付けて「拝見します」という表現が正しいでしょう。

    とはいえ「拝読させて頂きます」という言葉は一般的に使われて、世の中にも浸透しているので 「絶対に使ってはいけない」「おかしな表現」とは断言できません。

    したがって、「日本語のルールからいくと適切ではない」という事は頭の中に入れておきましょう。

    ビジネス文書や、公式な資料を作成するときには意識して、正しい表現の「拝読します」を使ってみてください。

    5-2.相手に対しては使わない

    「拝読」という言葉は「自分の行為に対して使う言葉」だということをしっかりと覚えておきましょう。

    自分が読んだという事を目上の人に伝えるための「謙譲語」なので、 相手の読むという行為に対して使うのは間違いです。

    間違った使い方を例文で確認してみましょう。

    ×:私が作成した資料を拝読してください。

    このように、相手に対して使うと「私の作った資料を謹んで読むように」という意味になってしまい、目上の人には大変失礼にあたってしまいます。

    「拝読」は自分をへりくだって相手を立てる時、自分の行為に対して使う言葉だということをしっかりと理解して正しく使いましょう。

    6.「拝読」の英語表現

    英語の表現には「謙譲語」という考え方自体が存在しません。

    なので 「拝読」も「読む」も同じ「read」を使います。

    例文で使い方を見ていきます。

    • I read your letter.(あなたの手紙を拝読しました。)
    • I’ve read your email concerning ~(~についてのEメールを拝読しました。)

    英語には、日本語のように「読む」という動詞自体が敬語になることにより「お読みになる」「拝読する」と変形するという概念はありません。

    翻訳で日本語に直す時、その翻訳した人の采配で、「拝読」という謙譲語に訳されるのです。

    まとめ

    「拝読」は「読む事をへりくだっていう言葉、謹んで読むこと」を意味する言葉でした。

    自分の「読む」という行為をへりくだって相手(目上)を立てる「謙譲語」であり、相手に対して「拝読してください」とは絶対に使わないようにしましょう。

    「拝読」を正しく使って一段上のビジネスマンを目指しましょう。

  • 3分で分かる!転職サービス診断

    1. 希望の勤務地は?

    2. 現在の年収は?

    3. 転職サービス


    4. こだわり条件

    最適度0%