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ビジネスの場でよく使われる「助かります」という言葉を、上司や目上の人に使っていませんか?
「助かります」は敬語ですが、丁寧語なので上司に使うには適切ではありません。
正しい言い換え表現としては、お礼なら「ありがとうございました」「御礼申し上げます」「心より感謝申し上げます」。
依頼なら「幸いです」「お願いできますでしょうか」「していただけないでしょうか」「幸甚に存じます」などが正解です。
そこで今回は、「助かります」の使い方がよくわからない人のために、言い換え表現や類語、返事の仕方についてご紹介します。
1.「助かります」の意味!目上の人には失礼なので注意
仕事を助けてもらった時によく使う「助かります」という言葉を、相手の年齢に関係なく使っていませんか?
どのような場合に使うべき言葉なのか、詳しく見ていきましょう。
「助かります」は丁寧語なので目上の人には失礼
「助かります」は「助かる」の丁寧語です。
丁寧語は聞き手に対して丁寧に述べる敬語で、相手に対して敬意を表して話すときに使われます。
そのため、「助かります」を普通に会話で丁寧に話すときに使うのは問題ありませんが、 自分より立場の高い目上の方や上司に対して使うことは失礼です。
「助かります」は自分と同位である人、もしくは目下の人と会話をする際に使うようにしましょう。
「ありがたいです」も目上の人には失礼
「助かります」と同じ意味で使われることの多い言葉に「ありがたいです」があります。
「ありがたいです」は、「滅多にない幸運や、期待していなかったような助けが得られたとき」に使う「ありがたい」の丁寧語です。
ただし、断る場合のクッション言葉としても使われるため、「ありがたいです」と言われると、相手は良い印象を受けないかもしれません。
(例文)大変ありがたいお話ですが、今回は欠席とさせていただきます。
2.「助かります」の言い換え表現:お礼
「助かります」を使いたいけれど、目上の方や上司に使うのは失礼になってしまう、そんな場合には別の言い換え表現を使いましょう。
ここでは、 「助かります」とお礼をいうときの、3つの言い換え表現をご紹介します。
- ありがとうございました
- 御礼(おれい/おんれい)申し上げます
- 心より感謝申し上げます
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」は、感謝の気持ちを伝える「ありがとう」の丁寧語です。
感謝の気持ちを強調し、相手に丁寧に伝えるための言葉です。
「ありがとうございます」もよく使われますが、過去にしてもらったことへの感謝の意味としては「ありがとうございました」を使います。
ただし、過去にしてもらったことの感謝を、今も引き続き持ち続けていますという気持ちを表すために「ありがとうございます」ということもあります。
状況や自分の気持ちに合うほうを柔軟に使い分けるか、「ありがとうございました」を使うと無難でしょう。
以下に、「ありがとうございました」の例文をご紹介します。
<例文>
お忙しい中、手助けしていただきありがとうございました。
「御礼(おれい/おんれい)申し上げます」
「助かりました」という感謝をメールや文書で表現するときには、「御礼申し上げます」を使います。
「おれい」が一般的な読み方ですが、硬い表現で「おんれい」と読むこともあります。
「ありがとう」の硬い表現が「御礼」です。
「申し上げます(させていただきます)」は、下の立場である自分から、相手を敬う表現となります。
以下に、「御礼申し上げます」の例文をご紹介します。
「心より感謝申し上げます」
「感謝申し上げます」は、自分の立場を低め、相手の立場を高めて感謝の気持ちを伝える表現です。
「心より」を頭につければ、より強い感謝の気持ちを伝えることができます。
以下に、「感謝申し上げます」の例文をご紹介します。
<例文>
このたびはお時間を割いていただきありがとうございました。心より感謝申し上げます。
3.「助かります」の言い換え表現:依頼
「助かります」は、相手に依頼する場合にも使います。
この場合、 目上の人や上司に対しては、どのような言い換えをすれば良いのか、3つの表現をご紹介します。
- 幸いです
- していただけないでしょうか
- 幸甚(こうじん)に存じます
「幸いです」
「幸いです」は「相手にしてもらうとうれしく思う」と依頼するときに使われる言葉です。
ただし、相手によっては敬意が足りないと受け止められてしまうこともあるため、注意が必要です。
より丁寧な言い方としては、「幸いに存じます」、もしくは「いただけますと幸いです」などを使うと良いでしょう。
以下に、「幸いです」の例文をご紹介します。
<例文>
お忙しいとは存じますが、下記日程内でご参加いただけますと幸いです。
3-3.「していただけないでしょうか」
「していただけないでしょうか」は、相手を気遣いながら依頼をする丁寧な言い方です。
相手にお願いする「していただけますか」を、自分の立場を低めて、相手を敬う場合に使います。
また、目上の人や上司に対して依頼する場合には、「していただけませんでしょうか」と表現するとさらに丁寧でしょう。
「ない」を「ません」という丁寧語に換えた言い方です。
以下に、「していただけないでしょうか」の例文をご紹介します。
<例文>
今回は○○さんに幹事をお願いしたいのですが、引き受けていただけないでしょうか?
「幸甚(こうじん)に存じます」
「幸甚に存じます」は、「何よりも幸せ」「大変ありがたく思う」の「幸甚」に、思うの謙譲語である「存じます」が組み合わさった表現です。
「引き受けていただければとても幸せです」という意味で使われます。
表現としては硬いのですが、メールや文書だけでなく、ビジネスの会話でもよく使われます。
以下に、「幸甚に存じます」の例文をご紹介します。
<例文>
お分かりになる範囲でお教えいただきましたら、幸甚に存じます。
4.「助かります」への返事のしかた
「助かります」と相手に言われたときに、とっさにどう返事をすれば良いかわからないこともあるでしょう。
相手に失礼のないよう、返事のしかたをご紹介します。
- 相手の感謝に対する返事「とんでもございません」
- 相手に依頼された時の返事「お役に立つことができれば幸いです」
「とんでもございません」
「とんでもございません」は、相手の言ったことを打ち消す謙譲語です。
相手がこちらに申し訳ない気持ちでお礼を言っていることに対し、「そんなことはありません」と答える意味があります。
以下に、「とんでもございません」の例文をご紹介します。
「お役に立つことができれば幸いです」
「お役に立つことができれば幸いです」は、「あなたの役に立てればうれしい」の尊敬表現です。
「~してくれると助かります」と、相手に何かを依頼をされた時の返事として使います。
以下に、「お役に立つことができれば幸いです」の例文をご紹介します。
<例文>
私でお役に立つことができれば幸いです。
参考:マイナビウーマン
まとめ
「助かります」は丁寧語ですが、目上の人や上司に対しては失礼になります。
お礼を言う場合には、「ありがとうございました」「御礼申し上げます」「心より感謝申し上げます」が適切です。
相手に何かを依頼する場合には、「幸いです」「していただけないでしょうか」「幸甚に存じます」を使うと良いでしょう。
また、相手への返事をする場合には、「とんでもございません」「お役に立つことができれば幸いです」が適切です。
ビジネスの場で間違った使い方をしないように注意しましょう。