「末筆ではございますが」の意味と使い方!「追伸」との違いも解説

末筆ではございますがの意味とは ビジネス用語

「末筆(まっぴつ)ではございますが」は「 手紙の最後になりますが」「本来は最初に描くべき事が最後になってしまいますが」という意味があります。

この言葉は、ビジネスシーンにおいても、目上の人や、取引先などに向けて、丁寧な手紙を書く時に覚えておきたいマナーの一つです。

本記事では「末筆ではございますが」の意味から、それぞれのシーンに合わせての例文を詳しく紹介していきます。

しっかり理解して、ビジネスに役立ててください。

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1.「末筆ではございますが」の意味

まず「末筆ではございますが」の意味を確認しましょう。

末筆ではございますが

読み:まっぴつではございますが

  1. 手紙の最後になりますが。
  2. 本来は最初に描くべき事が最後になってしまいますが。

「末」は「最後」という意味があり、「筆」には「筆で書く事」「筆で書いたもの」という意味があるので「末筆」は「筆で書いたもの(手紙)の最後」という意味になります。

「末筆ではございますが」は手紙やメールなどの「結び」として使われる言葉で、一般的にはこの後に、相手の健康、繁栄や活躍を願ったりして手紙を締めくくります。

1-1.「末筆ではございます」「末筆ながら」はどちらが丁寧?

「末筆ではございますが」の他に「末筆ながら」という表現方法がありますが、 どちらも「手紙の末文」で、同じ意味、同じ用途で使われます。

「末筆ながら」よりも「末筆ではございますが」の方がより丁寧な表現のように感じますが、 どちらも失礼のない丁寧な言い回しなので、どちらを使ってもOKです。

どちらを使おうか迷った時には、相手に対する印象が少しだけ良い「末筆ではございますが」を使う事をおすすめします。

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  • 2.「末筆ではございますが」の使い方

    「末筆ではございますが」は 手紙の「末文」の部分で使う言葉です。

    手紙の「末文」と言われてもどの部分かピンとこないかもしれません。

    そのため、相手に失礼のない丁寧な手紙を書くためにも、まず「手紙の基本的な形式」を頭に入れましょう。

    丁寧な手紙の基本要素には大きく分けて以下の4つがあります。

    構成要素 役割
    前文 時候の挨拶、相手の健康を確認、日頃の感謝
    主文 手紙の本題、用件
    末文 結びのあいさつ、相手の健康や発展を願う
    後付 日付、署名、宛名

    このような構成で手紙を書くことで、丁寧な印象を与えることができます。

    また、手紙のマナーとして、本題とは関係無いながらも、最後に相手を気遣ったり、益々の健康を願ったりする事が大切になります。

    しかし、本題の後唐突に相手に対しての言葉を書き加えるのは不自然になってしまいます。

    そこで、「末筆ではございますが」を入れる事で、主文と末文を自然な流れで繋げることができるのです。

    3.末筆ながらの例文集【シーン別】

    「末筆ではございますが」という言葉に続くフレーズにはある程度決まりがあります。

    ここからは以下の5つのシーン毎に「末筆ではございますが」の次に続く実際の文例をご紹介します。

    1. 年末年始で使う場合
    2. 暑中見舞いで使う場合
    3. お詫びの手紙で使う場合
    4. お見舞いで使う場合
    5. ビジネスメールで使う場合

    それぞれのシーンに合わせて、次の文を付け加えて末文を組み立てましょう。

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  • 3-1.年末年始で使う場合

    年末年始の挨拶で使う場合は、「末筆ではございますが」の後に次のような内容の文章を添えましょう。

    • 一年間お世話になった感謝の気持ちと、今後の末永いお付き合いを願うフレーズ
    • 年末の過ごし方への気遣い

    実際の例文を見てみましょう。

    • 末筆ではございますが、来年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます
    • 末筆ではございますが、年の瀬に当たりご多用とは存じますが、お気をつけて年末をお過ごしください。
    • 末筆ではございますが、穏やかな新年をお迎えになられますよう、お祈り申し上げます。

    このように、 相手を気遣う気持ちを込めて手紙を締めくくりましょう。

    3-2.暑中見舞い、残暑見舞いで使う場合

    暑中見舞い、残暑見舞いで使う場合は「末筆ではございますが」の後に、次の様な内容のフレーズを加えます。

    暑い中過ごしている相手の体調を気遣う。

    実際の例文を見て確認してみましょう。

    • 末筆ではございますが、暑さ厳しい折、くれぐれもお身体ご自愛下さい。
    • 末筆ではございますが、残暑厳しい毎日ですので、健康にはくれぐれもお気を付け下さいませ。
    • 末筆ではございますが、猛暑のみぎり、お身体おいとい下さい。

    「末筆ながら」を季節の挨拶に使う場合の注意点

    ここで注意したいのは、 「末筆ではございますが」を末文に使った年末年始や、暑中お見舞いなどの季節の挨拶の場合、「時節柄」という言葉は使わない、という事です。

    「時節柄」という言葉は手紙を締めくくるために使われる言葉です。

    でも「末筆ではございますが」も「時節柄」という意味合いを含んでいるため、同じ意味の言葉が重複してしまうことになります。

    間違った使い方と正しい使い方を比較してみましょう。

    ×:末筆ではございますが時節柄お風邪などを召されませんようにご自愛下さい。

    〇:時節柄、お風邪などを召しませんようにご自愛ください

    〇:末筆ではございますが、お風邪などを召しませんようにご自愛ください。

    このように、末文には「時節柄」「末筆ではございますが」のどちらかを使うようにしましょう。

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  • 3-3.お詫びの手紙で使う場合

    「末筆ではございますが」はお詫びの手紙でも使う事ができますが、その場合続けるフレーズは以下のような意味合いの内容になります。

    「今後も継続して付き合いを続けていきたい」という気持ちを表す文章。

    原則として「末筆ではございますが」の次に謝罪の言葉は使わないという事を覚えておきましょう。

    謝罪文の場合、主文の内容が謝罪です。

    その上更に「末筆ではございますが」の後に続く末文に謝罪の言葉を入れると、全体の文章がくどくなってしまうからです。

    「末筆ではございますが」の謝罪文での一般的な使い方は以下の通りです。

    • 末筆ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
    • 末筆ではございますが、今後とも変わらぬご愛顧とご支援のほど、お願い申し上げます。

    ただし、例外として、主文だけでは謝罪の気持ちが足りないと感じる場合は、次の様にあえて謝罪の言葉を続ける場合もあります。

    • 末筆ではございますが、この度の不手際につきまして、重ねてお詫び申し上げます
    • 末筆ではございますが、○○について重ねてお詫び申し上げますと共に、今後とも変わらぬお引き立てのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

    3-4.お見舞いで使う場合

    「末筆ではございますが」をお見舞いの手紙の末文で使う場合には以下のような内容のフレーズを付け加えます。

    相手を気遣う内容の文章を添える。

    以下例文で確認してみましょう。

    • 末筆ではございますが、○○の1日も早いご回復を心よりお祈り申し上げております。
    • くれぐれも、ご自愛下さい。

    お見舞いの手紙の場合は、主文で、一刻も早い回復を望むという趣旨の内容が書かれます。

    その後「末筆ではございますが」に続く文章で、もう一度相手を気遣う言い回しを添えると、体調を心配し回復を望む、 相手に対してのいたわりの気持ちを伝える事ができます。

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  • 3-5.ビジネスメールで使う場合

    時代の進歩と共に、最近では、手紙よりもメールでやりとりを行う事も大幅に増えてきました。

    その変化に伴い、 取引先や企業向けにメールを送る場合も、前述した「末筆ではございますが」とその後に続くフレーズは同じように使うようになってきたのです。

    一般的なビジネスメールの時には以下のような内容の文章を「末筆ではございますが」の後に付け加えます。

    • 相手の活躍を願う内容。
    • 会社全体の繁栄を願うフレーズ。

    具体的には次の様に使います。

    • 末筆ではございますが、○○様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
    • 末筆ではございますが、貴社の益々のご清栄をお祈り申し上げます。

    ビジネスでのメールでも、 用件の後に一言「末筆ではございますが」に続く一文を添える事で相手への気遣いが伝わり丁寧な印象なるので、ぜひ使ってみて下さい。

    4.「末筆ではございますが」と「追伸」の使い分け

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  • 3-1.「追伸」の意味と使い方

    手紙の最後に「追伸」という言葉を付ける場合があります。

    「末筆ではございますが」としっかり区別して、使いこなしましょう。

    この「追伸」の意味は以下の通りです。

    手紙などで、本文の後に更に書き加える文。

    手紙を最後まで書き終えた段階で 「あの事を書くのを忘れてしまった!」という場合に、手紙の後ろに追加するというニュアンスで使います。

    3-2.「末筆ではございますが」と「追伸」の違い

    「末筆ではございますが」と「追伸」は使い方に決定的な違いがあります。

    わかりやすくその違いを表にしてみましょう。

    末筆ではございますが あらかじめ決められた手紙の構成要素に則って書かれる時の言葉。
    追伸 言い忘れた事を最後に付け足す時に使う言葉。

    「末筆ではございますが」の後には、それぞれの場面によって、ある程度決まった定型文のようなものが存在します。

    それに対して「追伸」は、言い忘れた事を付け足す意味で使います。

    言い換えれば「書き直しの手間を省くため」に最後に付け加える時に使うのです。

    なので「追伸」を目上の人、取引先、企業などの手紙やメールで使う場合、読み手側の印象が「書き直しが面倒だったから最後に付け加えたのだな。」となるので、失礼にあたってしまう場合があります。

    特に大切な相手に送る場合、社外に対してのビジネスメールなどの場合は「追伸」を使わないという事を頭に入れておきましょう。

    まとめ

    「末筆ではございますが」は丁寧な手紙やメールを書く際にとても大切なマナーです。

    それぞれのシーンで「末筆ではございますが」の後に続く適切な言葉を選んで、使いこなしましょう。

    「追伸」との使い分けもしっかり覚えて、ビジネスでの取引先や大切な人に失礼に当たらないような使い方をしてくださいね。

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