30歳フリーターから正社員になれる！おすすめの職種や就職を成功させるコツを紹介

フリーターで30歳という節目を迎え「このままでいいのかな」と不安を抱えていませんか？

率直にいうと、雇用が不安定なフリーターを続けるのは、デメリットが大きいです。

安定性を求めるのであれば、できるだけ早めに正社員就職することをおすすめします。

そこで本記事では、30歳フリーターから正社員になるための方法をご紹介します。

年齢を重ねると就職の難易度が上がるため、1歳でも若い今、行動を起こしましょう。

１．30歳でフリーターを続ける5つのデメリット

「フリーターでもそこそこ収入はあるし、正社員のように責任が問われることもない」と考えている人は少なくありません。

しかし、フリーターという働き方には多数のデメリットが存在します。

まずはフリーターを続けるデメリットについて、確認していきましょう。

①正社員と比べ収入が低い

やっぱ正社員は自分には合わへんな😅

でも今フリーターやったら
確実に収入が全くなくなってたから
正社員なってて良かったって思う🤣

— 美優⸜₍*̤̥͚₎⸝ (@miyuuyagana) August 27, 2021

正社員とフリーターでは、年収に大きな差があります。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、30～34歳の正社員と正社員以外（フリーターのほか、派遣・契約社員も含む）では、以下のとおり年収差があります。

性別	正社員	正社員以外
男性	約356万円	約266万円
女性	約312万円	約229万円

（参考：賃金構造基本統計調査｜厚生労働省）

また、正社員の場合は30代から役職についたり昇給したりと収入が上がることも多いです。

対してフリーターは給与がアップするチャンスが少ないため、正社員と比較して年収が上がりにくい傾向にあります。

②収入が途絶えてしまう可能性がある

その日の気分によるけど、仕事まじで辞めたいなと思うことがある。

で、辞めてみようかな？

と考えてみる。

フリーターになると仕事のストレスはなくなる。

でも収入途絶える不安は増加。
不安に負けてまた仕事する。

これでは悪循環ですね。

もう東南アジアで暮らすかー

— てきとう君 (@motoagarisyou) July 17, 2019

雇用が不安定なフリーターは、突然収入がなくなる可能性もあります。

もちろん正社員であっても、リストラ・失業することはあるので「それほど差がないのでは？」と思うかもしれません。

しかし、正社員とフリーターには以下のように大きな違いが存在します。

	正社員	フリーター
会社との契約	基本的に終身雇用であり、簡単には解雇されない	会社都合によって雇い止めされることもある（契約が更新されない）
失業保険	支給される	支給される（ただし給与が基準となるので少ない）

フリーターも勤務している時間が週20時間以上であれば、雇用保険への加入義務があり、保険料を支払っていれば失業保険をもらえます。

ただし、失業給付金をもらうためには、「ハローワークインターネットサービス」によると加入した実績が12ヶ月以上必要。

すぐアルバイトを辞めてしまったり、短期で働くことを繰り返している場合は、対象とならないこともあります。

自由に働ける立場である一方で、突然収入が途絶えてしまう可能性も大きいのが、フリーターという立ち位置です。

③正社員のような福利厚生を受けられない

正社→契約社員→フリーター(現)だけど、やっぱり福利厚生がしっかりしてた契約社員までが平和だったなフリーターではやっていけん

— みさᜊﬞﬞ (@d_b__c) April 16, 2019

フリーターの場合、「扶養手当」「厚生年金」「家賃補助」などの福利厚生を受けられないケースが多いです。

特に、影響が大きいのが年金です。

一定条件を満たしていないフリーターは、厚生年金に加入できないため「第1号被保険者」として国民年金を支払うことになります。

以下は、厚生年金未加入のフリーターと正社員の違いをまとめた表です

	フリーター	正社員
加入する制度	国民年金	国民年金、厚生年金
支払い方法	毎月定額を支払い	月給の18.3%を負担（半分は会社が負担）
将来貰える年金	基礎年金	基礎年金＋厚生年金

（参考：日本の公的年金は「2階建て」 | いっしょに検証！ 公的年金 | 厚生労働省）

厚生年金未加入のフリーターは年金の負担も大きく、将来もらえる年金も正社員として少なめです。

福利厚生・年金といった面でも「フリーターを続けるデメリットは大きい」といえるでしょう。

④年齢が上がると採用する企業が減る

年齢が上がると、フリーターを採用する企業自体が減ってしまいます。

リクナビNEXTのアンケートによると、フリーターを正社員として採用する際、年齢別に「対象とする」と答えた人事は以下のような数字になりました。（人事46名に対するアンケート結果）

（引用：フリーター、派遣社員を正社員採用する理由／リクナビＮＥＸＴ[転職サイト]）

このアンケート結果を見ると、「正社員としてフリーターが採用される」チャンスは、25歳を境に減っていきます。

29歳、30歳と年齢を重ねれば、それだけ正社員になれるチャンスは減ってしまうのが現実。

会社としても、年齢の高さはリスクだと考えているのです。

会社としては、なるべく若い年代に入社してもらいたいと考えています。

年齢が上がるにつれて、正社員就職のハードルが高くなることを覚えておきましょう。

⑤社会的信用が高くない

こうやって平日ライブは行けなくなるからフリーターまじで恋しい…ライブより社会的信用を取ったのは自分だから良いけど、行きたい

— 🍮みちょん🍮 (@falilv925Mi) February 19, 2018

正社員は安定した収入があり、身元もはっきりしていることから社会的な信用が得られやすい立場にあります。

社会的な信用があると、車のローンを組んだり、クレジットカードを作ったりするのがスムーズです。

対して収入・雇用が不安定なフリーターは、クレジットカードやローンの審査に落ちてしまうことも少なくありません。

将来的に車や住宅などの購入を検討している場合は、早めに正社員になり信用実績をつくることをおすすめします。

２．30歳フリーターから正社員になる方法3選

フリーターを続けるデメリットは大きいことが分かりましたね。

年齢を重ねると正社員就職の難易度が上がってしまうため、1歳でも若い今、行動を起こすことをおすすめします。

この章では、30歳フリーターが正社員になるための方法をご紹介します。

①紹介予定派遣で働く

紹介予定派遣で、働きたい業種の企業で働く方法が考えられます。

紹介予定派遣とは、一定期間派遣社員として働き、本人と派遣先の企業双方の合意が得られた場合に正社員として採用してもらえる働き方のことです。

「人材が欲しいけれどなかなか希望者が集まらない」という悩みを持つ企業からのニーズが高まっています。

また、「正社員として入社したいけれど、仕事内容や職場の雰囲気をちゃんと知ってからにしたい」という求職者からも注目されています。

人材派遣会社への登録が必要ですが、ぜひ検討してみましょう。

②未経験可の正社員に応募する

未経験可の正社員を募集している企業に応募するのもおすすめです。

人手不足が続く近年では、「未経験可」の求人が多く存在します。

ただ、未経験可の求人のなかには「キツい」「ブラック」といった案件が紛れ込んでいることも少なくありません。

「できるだけ自分の条件に合う求人を探したい」「後悔のない就職がしたい」という場合は、次に紹介する就職エージェントの利用をおすすめします。

③就職エージェントを利用する

就職エージェントとは、求人紹介や応募書類の添削、面接対策など就職に関わる様々なサポートが受けられるサービス。

利用は無料で簡単に登録できるので、気軽に利用できます。

就職支援サービスは、基本的には誰でも利用可能ですが、サービスによってメリットやデメリットがあります。

それを理解した上で活用することが必要です。

どんなメリットやデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

メリット	求人を多数取り扱っている 専任のアドバイザーにサポートしてもらえる 面談の練習や提出書類のチェックやアドバイスがもらえる 非公開の優良案件を紹介してもらえることもある など
デメリット	就職支援サービスの規模によっては希望する求人がないこともある 地域によっては求人を取り扱っていないことがある など

次章では、30歳フリーターにおすすめの就職エージェントを紹介します。

３．30歳フリーターにおすすめの就職エージェント2選

30歳職歴なしの状態から正社員になるためには、自分に合った就職支援サービスを利用することが必要です。

「自分がどういった就職をしたいのか」「どんなことをサポートしてもらいたいか」という点から選びましょう。

登録するだけでなく、活用しなければ求人を紹介してもらえても内定にはつながりません。

今回おすすめの就職支援サービスは、内定実績もあり信頼できますので、ぜひ特色を確認して検討してみてくださいね。

①無料就職支援講座が受けられる「就職カレッジ」

（引用：就職カレッジ）

「就職カレッジ」では、18～34歳のニート・フリーター・大学中退者・高卒などの方を中心に、未経験からの正社員就職を支援しています。

オンラインでの就職サポートも実施しているため、自宅に居ながら就職活動を完結することも可能です。

もともと一般企業向けに研修プログラムを提供していたこともあり、就職カレッジには質の高い研修ノウハウがあります。

無料就職支援講座を受ければ、職歴無しのフリーターでも就職を成功できる確率が高まるでしょう。

運営会社	株式会社ジェイック
公開求人数	非公開
非公開求人数	非公開
対応地域	全国
料金	無料
公式サイト	https://www.jaic-college.jp/
詳しい解説は以下を確認してください。 「就職カレッジ（株式会社ジェイック）って実際どう？気になる評判と知っておくべき注意点【登録前に確認】」

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②業界最多の求人数を誇る「リクルートエージェント」

(引用：リクルートエージェント)

「リクルートエージェント」は、国内最大級の求人数を保有する転職エージェントです。

フリーターに特化している訳ではありませんが、業界・職種を問わず豊富な求人をチェックできるため、希望条件に合った求人が見つかる可能性は高いでしょう。

書類作成や面接対策などのサポートも充実しているので、転職エージェントを利用するのが初めてという方でも安心です。

全国の求人をバランス良く保有しているうえ、利用者の年齢層も20代から40代以上と幅広いため、転職を目指す全ての方におすすめと言えます。

運営会社	株式会社リクルート
公開求人数	約176,100件（2022年4月時点）
非公開求人数	約226,400件（2022年4月時点）
対応地域	全国+海外
料金	無料
公式サイト	https://www.r-agent.com/
詳しい解説は以下を確認してください。 「リクルートエージェントって実際どうなの？気になる評判と利用前の全注意点」

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４．30歳フリーターにおすすめの業種・職種6選

30歳フリーターが正社員を目指す場合、正社員経験がなくても就職しやすい業種・職種にチャレンジするのがおすすめです。

過去の学歴やフリーターとしての経験をアピールできる業種・職種なら、30歳フリーターでも十分チャンスはあります。

ここからは、おすすめの業種・職種について詳しくご紹介します。

①営業

未経験でも広く募集をしているのが、営業職です。

営業というと「ノルマが大変そうだな」「体力的にキツそう」といったイメージを持っている人も多いかもしれませんが、仕事が大変なのはどの仕事でも同じ。

また、営業を経験することには、以下のようなメリットもあります。

営業で求められるのは「コミュニケーション能力」なので、接客などの経験があればアピールポイントになりますよ。

②介護

高齢化が進む日本で、人材不足の状況にあるのが介護職です。

介護職には未経験可や年齢不問の求人が多数あり、業務によっては資格がなくても働くことが可能です。

未経験で不安な場合は、アルバイトからチャレンジするのもおすすめ。

また、「ケアマネージャー」や「介護福祉士」の資格を取得すれば、キャリアアップを目指すことも可能です。

③販売

商品やサービスを販売する販売職も、未経験可の求人が多い職種。

アルバイトで接客経験があれば、アピールポイントとして活用できます。

なかには「正社員登用制度」を設けている企業もあるので、アルバイトから正社員を目指すことも可能ですよ。

営業職と同様「コミュニケーション能力」が求められるので、人との対話が好きな方におすすめです。

④ITエンジニア

介護職と同様に、人材不足の状況にあるのがITエンジニア職です。

未経験であっても採用している会社は、少なくありません。

ただし、会社の教育制度があるとはいえ、完全に未経験の場合、作業に苦しむ可能性があるため、パソコンの基本操作ができる方や、プログラミングに興味がある方に向いています。

また、最初から正社員として働くことに抵抗がある場合、アルバイトから始めて正社員登用を目指すこともおすすめです。

エンジニアは他のアルバイトに比べるとスキルが必要とされる仕事なので時給はやや高く、優秀な人は正社員登用されることも珍しくありません。

⑤事務

事務職は、パソコンの基本操作やオフィスソフト（Excel等）のスキルがあれば、未経験からでもチャレンジできます。

メイン業務は、データ入力や資料の作成、来客・電話の応対などであり、専門知識が必要な難しい仕事ではありません。

また事務職には、以下のような種類があります。

種類によって求められるスキルや能力が異なりますので、自分に合った種類を選ぶとよいでしょう。

⑥カスタマーサポート

カスタマーサポート（ヘルプデスク）は、未経験者向けの求人が多い傾向にあります。

仕事内容は、パソコンやシステムの不具合があったユーザーからの電話対応などを行うことです。

業務に必要なものはパソコンの知識ですが、研修などを通して対応は身につけられるでしょう。

５．30歳フリーターからの就職を成功させるコツ4選

30歳で職歴がないと、就職活動がうまくいかずネガティブになりがちです。

「30歳で職歴がないからアピールできない」「求人がない」と落ち込む前に、まずやるべきポイントについて、詳しくご紹介します。

①考えるより行動する

30歳でフリーターから正社員になりたい強い思いを持っていても、「この年齢では難しいかな」と考えて不安になってしまいますよね。

しかし、行動しなければ何も変わらないので、迷って考え込む前にまずは行動しましょう。

30歳よりさらに年を取ってしまうと、フリーターからの脱出はより困難になるのが現状。

いつだって、生きている今こそが一番若い年齢です。

企業研究、応募書類作成と就職活動のステップをどんどん進めていきましょう。

②広い視野で就職先を探す

30歳になると、色々な情報を目や耳にして、「自分には向いていない」「自分にはできない」と勝手に決めつけてしまいがちです。

しかしそれは思い込んでいるだけで、実はたくさんある可能性に気がついていないだけかもしれませんよ。

どんな仕事でも、最初は皆未経験からのスタートです。

決めつけることなく、柔軟に仕事探しをすれば、思いもよらない好条件の求人が見つかる可能性もあります。

「未経験歓迎が多い業界の求人」や「知人で人手を探している人」など、さまざまな方向性からアプローチをかけてください。

③就活を客観的にみてくれる人から助言をもらう

自分ひとりだけの就職活動は独りよがりの考えになったり、悩みを抱えがちになったりと大変な面が多いです。

そんなときは家族や友達に協力してもらい、面接練習やアドバイスを依頼しましょう。

第三者からの意見や助けは、就職活動の成功率やモチベーションアップにつながります。

自己分析ツールを使ってみよう

自分自身で強みを見つけるのが苦手な方や、客観的な強みも知りたいという方は、リクナビが提供している「グッドポイント診断」を使って自己分析をしてみましょう。

（引用：グッドポイント診断）

グッドポイント診断では、30分間・293問の本格的な診断を行います。

診断を受けると、18種類の資質からあなたの強みを知ることができますよ。

診断後はトップページの「各種設定」から簡単に退会できるので、転職する予定がない人も安心して利用してくださいね。

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④履歴書や職務経歴書はしっかり書き込む

30歳で職歴のないフリーターにとって、履歴書や職務経歴書は、相手に自分のことを知ってもらうために重要なアイテムです。

嘘は書いてはいけませんが、端的にまとめるのではなく「こういう経験をして、こう感じたからそれを仕事に活かしたい」とふくらませることが大切。

「バイトリーダーとして他のアルバイトを束ねる立場になった」「店の売り上げ向上のための施策を考えた」などの経験は、十分アピールになります。

自己分析もしっかり行い、自分の強みを明確に述べることを意識しましょう。

フリーターだからと言って臆せず、自分の良さをアピールしてください。

６．30歳フリーターからでもフリーランスとして活躍できる

30歳フリーターからでもフリーランスとして活躍することは、可能です。

フリーランスは未経験では難しいものの、仕事さえ受注できれば、収入を得られます。

また職種によっては、リモートワーク・在宅ワークも実現できるでしょう。

フリーランスとして働く場合は、以下のようなメリットがあります。

仕事さえできれば、好きなことをやりながら、ストレスフリーな環境を構築できます。

一方で、以下のようなデメリットもあります。

フリーランスはサラリーマンのように仕事が与えられることはなく、自分で仕事を受注する必要があります。

そのため、仕事がなければ収入はゼロになってしまうという大きなリスクがあります。

フリーランスへの道を考えている方は、下記のような仕事であれば、在宅勤務も夢ではありません。

職種	詳細
プログラマー	IT市場の拡大と共に需要が高まっているため、仕事を得やすい
Webライター	文章が書ければ仕事ができる
Webデザイナー	独学でスキルを習得して働いている人がたくさんいる
Webマーケター	必要な資格はないため未経験でも始めやすく、在宅ワークも実現できる
翻訳者	英語のスキルで翻訳の仕事をすることが可能
Youtuber	動画撮影・編集スキルや企画力が求められる

まとめ

30歳フリーターで、職歴がなくても正社員になることは可能です。

30歳フリーターにおすすめの就職方法は、以下の通りです。

就職エージェントはキャリアアドバイザーと二人三脚で就活を進められるのがメリットです。

この記事で紹介した「就職カレッジ」と「リクルートエージェント」なら30歳フリーターでも利用しやすいでしょう。

また、就職を成功させるためには、以下を意識することが必要です。

上記のポイントを意識し、ぜひ就職を成功させてくださいね。